更新日: 2024年10月24日
お急ぎですか?2024年Macにおすすめのパスワードマネージャーはこちら!
- 🥇 1Password : 銀行レベルの暗号化、ゼロ知識プロトコル、高度な2段階認証、マルチデバイス同期、ダークウェブのモニタリングなどの機能を搭載しており、複数のOSに対応しています。Macアプリは非常に使いやすく、業界でもかなり安いプランを提供しており、わずかな追加料金で1つの家族アカウントで好きなだけユーザーを追加できる唯一のパスワードマネージャーです。
2024年におすすめのmacOS向けパスワード管理アプリを見つけるべく、業界でトップクラスのパスワードマネージャーを試しました。パスワード管理ソフトを一つ一つセキュリティ、使いやすさ、ボーナス機能、価格の観点で比較し、Macユーザーに役立つサービスか吟味しました。
Apple端末に搭載されているパスワードマネージャー「iCloudキーチェーン」は便利で無料で利用できますが、高度な機能は備わっていません。他のOSでは利用できませんし、2段階認証(2FA)、パスワードボルトのセキュリティ審査、ダークウェブのモニタリングなどに対応していませんね。
さらに、iCloudキーチェーンに単一障害点が生じて侵害された場合、保存されているすべてのパスワードや機密情報が危険にさらされることになります。しかし、パスワードマネージャーを使えば、Apple IDから独立した専用アプリが提供されるため、単一障害点がなくなります。
この記事に掲載されているパスワードマネージャーは、iCloudキーチェーンより圧倒的に便利で多機能です。ダークウェブの監視、緊急アクセス、2段階認証への対応、パスワードの共有など、さまざまなツールや機能があり、macOSエコシステムにしっかり導入できます。さらに、第1位での1Passwordなら、トラベルモードでパスワードボルトを隠し、セキュリティを強化できます。
【早見表】Macにおすすめのパスワード管理アプリ
🥇1. 1Password :2024年にMacに一番おすすめのパスワード管理ツール
1Password はセキュリティと利便性のバランスが良いのが特徴です。最先端のセキュリティ機能(AES 256ビット暗号化、ゼロ知識アーキテクチャ、2段階認証など)を備えており、MacアプリとSafariブラウザ拡張機能は操作しやすく、使いやすい設計で、macOS、iOS、Windows、Androidのデバイス間でも同期できます。
テストでは、iCloudキーチェーンに保存されているパスワードを素早くインポートでき、全機能が分かりやすい配置だと感じました。ログイン情報やクレジットカード、住所の自動保存・自動入力も簡単でした。他の1Passwordユーザーだけでなく、1Passwordのアカウントがない人と簡単にデータを共有できるのも良いでしょう(iCloudキーチェーンの場合、パスワードを共有できるのは他のAppleユーザーとのみです)。
1Passwordには以下のような特長もあります。
- ボルトの審査・漏えいの監視(Watchtower)
- 家族でボルトの共有
- パスキー認証
- アカウントの復元
- 隠しボルト(トラベルモード)
- TOTP(時間ベースのワンタイムパスワード)による認証ツール
- ダークウェブの監視
- macOS版で日本語UIに対応
- その他多数…
1PasswordのWatchtower機能は本当に優れています。弱いパスワードや重複したパスワードがボルトに保存されていないか確認し、保存したデータがダークウェブに漏洩していないかスキャンできます。ほとんどのパスワードマネージャーは、パスワード審査を提供しているので珍しいツールではありませんが、Watchtowerはとても使いやすく、ダークウェブの監視機能を追加料金なしで使えるのは素晴らしいです。なお、Keeperなどの他のパスワードマネージャーでは、ダークウェブの監視には追加料金がかかります。
1Passwordはパスキーにも対応しています。従来のパスワード入力を使わずに、より安全で便利にログインできるのでとても便利です。テストしたところ、毎回スムーズかつ確実に動作し、アカウントの登録やログインのトラブルは一度もありませんでした。また、Watchtowerが、保管庫内の既存ログインにパスキーが利用可能になると通知してくれるのもありがたいです。
さらに1Passwordでは、複数のボルトを作成できるのがとても気に入りました。ボルトを2つ以上作れるパスワードマネージャーはかなり珍しいでしょう。トラベルモードもほかでは見られないユニークな機能です。旅行中に、指定したボルトをアカウントから完全に隠すことで、セキュリティを強化できます。「プライバシーカード」という仮想の支払いカードもあり、オンライン決済する際に実際のクレジットカード番号を隠すことができます(機密データを他人に知られるのを防ぎます)。ただし、プライバシーカードはアメリカのユーザー限定です。
1Passwordパーソナルプラン($2.99 / 月)では、上記の全機能を1人のユーザーが利用できます。一方、1Passwordファミリープラン($4.99 / 月)には共有ボルトの作成、権限の管理、家族のアカウントの復元などの機能もあり、5人のユーザー向けです。また、追加料金を支払うとユーザーを何人でも追加できます。1Passwordはこの記事で唯一、家族プランのユーザー数が制限されていないパスワード管理ツールです(家族におすすめのパスワード管理ツールに選ばれているほどです)。なお、1Passwordには14日間の無料トライアルがありますが、返金保証はありません。
まとめ:
1PasswordはmacOS向けおすすめNo.1のパスワードマネージャーです。1Passwordは高度なセキュリティ機能があり、日本語対応のインターフェースが使いやすく、個人向け・家族向けプランはどちらも低価格です。便利なツールが充実していますが、Watchtower機能は必見です。パスワードの安全性を審査し、ダークウェブにデータが漏洩していないかスキャンしてくれます。また、1Passwordの家族プランは、ユーザー権限を設定できる共有ボルトがあり、アカウントを復元できることがとても気に入りました。返金保証はありませんが、1Password個人プランと1Passwordファミリーは14日間無料体験できます。
🥈2. Dashlane :直感的に使いやすく、高度な追加機能も
DashlaneはAppleのiCloudキーチェーンに含まれない機能が満載です。例えば、VPNやダークウェブの監視などがあり、使いやすく設計されています。デスクトップアプリは現在ありませんが、ブラウザベースのウェブアプリをテストしたところ、操作しやすく便利でした。Safari、Chrome、Firefoxなどのほか、知名度の低いブラウザにもスムーズに連携でき、自動保存や自動入力などパスワード管理で一番重要な機能もきちんとこなせます。また、Dashlaneは、iOSとAndroid版のモバイルアプリも提供していますので、モバイル端末からでもパスワード管理ができます。
さらに、Dashlaneには以下のような追加機能があります。
- 2要素認証(2FA)
- 制限なくパスワードを共有できる
- パスキー認証
- 日本にもサーバーがあるVPN(仮想プライベートネットワーク)
- ダークウェブのモニタリング
- フィッシング対策
- アカウントの復元キー
- macOS版で日本語UIに対応
DashlaneはVPN(業界で最も人気のVPNの一つであるHotspot Shield)も搭載している唯一のパスワード管理ツールで、単体型VPNサービスと同じくらい高速で安全です。Dashlane以外だと、このリスト上でVPNが付いているのはAviraもありますが、包括セキュリティソフト「Avira Prime」に加入しなければ使えません。
Dashlaneのダークウェブの監視は、人間のスタッフがダークウェブの掲示板を監視しているので、他社より優れています。ダークウェブの監視を行っている一流パスワード管理ツールは他にもありますが、他社の場合は、通常、外部データベースを使ってデータ漏洩をスキャンしています。
また、Dashlaneは、フィッシング対策を提供している点も気に入っています。アカウントに紐づいていないサイトにパスワードを貼り付けようとした場合や、偽のDashlaneサイトを訪問した場合に警告を発してくれます。トップクラスのウィルス対策ソフトが提供するツールほど包括的・高度とは言えませんが、パスワードマネージャーにフィッシング対策が付いているのはまれなので、この点はとても良いと思います。
Dashlaneの無料版は、多機能で業界トップクラスの無料パスワードマネージャーの1つですが、1台のデバイスで25個しかパスワードを保存できません。多数のパスワードを保存したい場合、Dashlaneプレミアムを選びましょう。無制限のデバイス数で無制限のパスワードを保存でき、VPNや高度なフィッシング対策など、全機能が利用できます。他社より割高ですが、当サイト限定の割引をご利用いただくと、わずか$4.99 / 月でゲットできます。Dashlaneプレミアムファミリーでは最大10アカウントまで作成できて、家族管理ダッシュボードを利用できます。料金は$7.49 / 月です。ただし、VPNを使えるのは家族の管理アカウントのみとなります。Dashlaneには30日間の無料トライアルと30日間の返金保証が付いています。
まとめ:
Dashlaneはインターフェースが直感的に分かりやすく、幅広いセキュリティ機能があります。2段階認証、パスワードの共有、パスワードボルトの審査などパスワード管理の基本的な機能のほか、Dashlaneは他社より追加ツールが多いのが特徴です。VPN、ワンクリックのパスワード変更機能、ダークウェブのライブモニタリングなども利用できます。Dashlaneは複数のブラウザに対応していますので、あらゆるデバイスから安全にパスワードにアクセスできます。Dashlaneの無料版を選んだ場合、最初の30日間はプレミアムプランとなっています。プランはすべて30日返金保証付きなので安心してお試しください。
🥉3. NordPass :使いやすく、セキュリティも万全なMac用アプリ
NordPassは、Mac用パスワードマネージャーの中でも最も使いやすいサービスの1つです。Dashlaneなど競合他社製品が備える高度な機能が一部欠けていますが、シンプルで操作しやすいパスワードマネージャーをお探しの方には最適です。macOS、iOS、Windows、Linux、Androidの各デバイス間でパスワードを簡単に同期できるので、いつでもログイン情報を管理できます。
NordPassはセキュリティが非常に優れており、XChaCha20暗号化を使用する唯一のパスワードマネージャーです。この種の暗号化は、必ずしも256ビットAES(このリストのすべての他社ブランドが採用している暗号化)よりも優れているというわけではありませんが、XChaCha20暗号化は最新技術で、コンピュータが処理時間が短縮されています。
NordPassには、以下のような機能もあります。
- ユーザー間のパスワード共有
- パスワード保管庫の監査
- データ漏洩スキャン
- メールのマスキング
- 生体認証(Touch ID)
- パスキー対応
- macOS版で日本語UIに対応
NordPassのデータ漏洩のスキャン機能が特に気に入っています。NordPassアカウントに登録されている各メールアドレスを自動的に監視し、メールアドレス関連情報がダークウェブで漏洩した場合は、ユーザーに通知してくれます。情報漏洩を警告すると同時に、詳細や(パスワードを即時に変更できるように)漏洩したログイン情報先のサイトリンクも提供してくれます。
なお、欠点としては、NordPassの場合、1Passwordのように個別のパスワード保管庫を作成できないことです。Mac用NordPassには、個々の情報を保存して整理できるフォルダー機能はありますが、1Passwordのような個別保管庫はありません。
しかし、NordPassにパスワード監査機能が搭載されています。このリストに挙げた競合サービスのほとんどがこの機能を備えていますが、テストしたところNordPassの監査機能は特に高パフォーマンスであることが分かりました。さらに、NordPassはNordVPN(2024年のトップVPNの1つ)の開発元によって開発されたパスワードマネージャーですので、脆弱性からパスワードを安全に保護する技術が高いです。
NordPassの無料版では、複数のデバイス間で同期できますが、NordPassに一度にログインできるのは1台だけで、複数のデバイスでの同時ログインはできません。NordPassのプレミアム版($1.24 / 月)では、無制限の数のデバイスで同時にパスワード保管庫にアクセスできます。一方、NordPassのファミリープラン( $3.69 / 月)では最大6名のユーザーまで追加が可能です(各ユーザーは同時に無制限のデバイス接続も可能)。
まとめ:
NordPassは、使いやすいMac用パスワードマネージャーです。強力な暗号化と便利な機能が多数搭載されています。NordPassは基本的なパスワード管理ができる他、パスワード共有、金庫監査、データ侵害監視機能も付いており高パフォーマンスです。NordPassの無料版でも十分ですが、30日間の返金保証が付いているプレミアムおよびファミリープランもあります。
4. Keeper:高度なセキュリティ機能(暗号化されたメッセンジャーアプリなど)
Keeperはセキュリティ対策が業界最高クラスで、優秀な追加機能も満載です。例えば、KeeperChatという暗号化された独自のメッセンジャーアプリは、送受信したすべてのメッセージやメディアファイルを暗号化して安全性と匿名性を100%守ってくれます。
KeeperChatはとても気に入りました。暗号化されたメッセージやファイルを送信したり、プライベートグループを作成したり、送信したファイルやメッセージを撤回したり、メッセージの「自動消滅」タイマーを設定することもできます。メッセージの取り消しや自滅などのオプションもあるKeeperChatはSignalなど他の暗号化メッセンジャーより優秀でしょう。
さらに、Keeperには以下のような追加の対策機能もあります。
- ダークウェブのモニタリング
- パスワードボルトの審査
- TOTP、生体認証、USBによる2段階認証に対応
- パスキー対応
- 緊急アクセス
- 安全なパスワード共有
- 暗号化されたファイルのストレージ(10~100GB)
- macOS版で日本語UIに対応
Keeperのパスワードボルトの審査ツールがとても気に入りました。変更すべきパスワードを一目で把握できます。脆弱なパスワードを防いで、各ログインで強力でユニークなパスワードを設定・維持できます。なお、iCloudキーチェーンは基本的なパスワード監査機能が付いていますが、Keeperの審査ツールほど包括的ではありません。
Keeperはダークウェブの監視ツールもあり、ログイン情報の漏えいが常に監視されています。しかし、有料プランにこの機能が含まれる1PasswordやDashlaneとは違い、Keeperのダークウェブの監視ツールは有料アドオンなので、利用したい場合は追加料金がかかります。
KeeperのMacアプリは直感的にとても使いやすく、機能性も抜群です。試したところ、ログイン画面の入力欄をすぐに検出して自動入力できました。また、強力なパスワードも簡単に生成・保存できました。アプリはTouch IDに対応しているで、ワンタッチでボルトにアクセスできます。さらに、KeeperはmacOS、iOS、Windows、Linux、Androidのデバイス間で同期できますので、どのデバイスのログイン情報にも使えます。
Keeperアンリミテッドプランは$2.92 / 月~で、無制限のデバイスで無制限のパスワードを管理できます。2段階認証、パスワードの共有、ボルトの審査、緊急アクセスなどの機能もあります。Keeperファミリープラン($6.25 / 月)では最大5つのプライベートボルトを作成でき、10GBのクラウドストレージが利用できます。有料アドオンとして、ダークウェブの監視ツールと最大100GBのクラウドストレージを両方のプランに追加できます。なお、Keeperは無料プランがありますが、あまり宣伝されていません。30日間無料トライアルが終了した後、あるいはサブスクリプション期間が終了した後しか提供されず、一部の機能しか使えません。
まとめ:
Keeperは非常に安全なパスワードマネージャーで、ユニークな暗号化されたメッセンジャーアプリなどの便利な機能が満載です。Keeperはパスワードボルトの審査機能、ダークウェブのモニタリングなどの機能のほか、他社よりクラウドストレージが大容量などの特長があります。すべてのパスワードをできるだけ安全に保存できます。パスワード監査機能で、更新が必要なパスワードも簡単に確認できるのもありがたいです。Keeperは複数のプランがあり、30日間無料トライアルでほとんどの機能を体験できます。
5. RoboForm :高度なフォーム入力機能が最大の魅力
RoboFormはフォームを一番正確に自動入力できるとても便利なパスワード管理アプリです。住所やクレジットカード情報は他のパスワード管理アプリでも正確に自動入力できますが、RoboFormはパスポート、車両登録番号、企業情報など7種類のテンプレートが用意されているので、さまざまな情報を一瞬で入力できます。実際に試したところ、RoboFormは複雑な納税申告書やビザの申請書も正確に入力できました。空のフィールドはありませんでした。
RoboFormには以下のような特長もあります。
- いくつでもパスワードを保存でき、デバイス数も無制限
- 2段階認証
- パスキー対応
- パスワードやメモの安全な共有
- パスワードボルトの審査
- 安全にお気に入りを保存
- 緊急アクセス
- パスワード生成ツール
RoboFormでお気に入りを同期できるのは便利でしょう。ほかのパスワードマネージャーでは見られない、ユニークな機能です。ゲームPCではChrome、MacBookではSafariブラウザを使っているのですが、RoboFormのブラウザ拡張機能を使えばブラウザ間、OS間でお気に入りを同期できます。
また、RoboFormはmacOS、iOS、Windows、Androidのデバイス間で同期できるので、どのデバイスでもログイン情報やフォーム入力が素早くできます。私のMacで試したところ、複雑なフォームも瞬時に正確に記入でき、記入が途中で入力を中断した場合でも、後でスマホから簡単に記入を継続できました。RoboFormがすべての情報を正しく入力してくれるので、時間を大幅に節約でき、入力ミスも防げました。
RoboFormは、安全なオンラインストレージなど、Dashlaneなどが提供している一部の高度な機能がありません。が、RoboFormは格安パスワードマネージャーの1つであり、各機能はきちんと動作します。
RoboFormにはプランがいくつかあり、RoboFormの無料版ではパスワードをいくつでも保存でき、フォームの自動入力、パスワードの共有、パスワードの強度審査、(1台のデバイス上で)データのクラウドバックアップ、お気に入りへの保存などが可能です。わずか$0.99 / 月のRoboFormプレミアムプランでは全端末で同期できるほか、生体ログイン、(無制限台数のデバイス上で)クラウドバックアップ、緊急アクセスなども利用できます。また、RoboFormファミリープランは5人のユーザーが利用でき、料金は$1.59 / 月です。RoboFormには無料トライアルがあり、有料プランには30日間の返金保証も付いています。
まとめ:
RoboFormはフォームの自動入力は、この記事でご紹介しているパスワードマネージャーの中で一番優秀です。パスワードをしっかり守り、便利な追加機能もあります。納税申告書など複雑なウェブフォームでも自動入力できるのがRoboFormの最大の強みでしょう。また、アプリにもパスワードを自動入力でき、安全にお気に入りを保存できるのも気に入りました。RoboFormは複数のOSに対応しているため、mac以外のデバイスからでも安全にパスワードや個人データを簡単入力できます。RoboFormは30日間無料トライアルがあり、有料プランはすべて30日間返金保証付きです。
6. LastPass :便利なMac無料プランがあり、機能も使いやすい
LastPassはmacOSでスムーズに利用できます。インストール、セットアップが簡単で、対応端末ではTouch IDも利用できます。MacBook ProのTouch IDスキャナを使ってみたところ、マスターパスワードを入力しなくても指紋だけで素早くLastPassのボルトにログインできました。
LastPassは、iPhoneの他、WindowsとAndroid版アプリも提供していますので、異なるOS間でも情報を維持できます。ログイン情報を保護するのにApple IDだけに頼る必要がないので便利です。
LastPassは次のような数多くの機能があります。
- パスワードを安全に共有
- ダークウェブの監視
- パスワード審査ツール
- パスワード生成ツール
- 緊急アクセス
- アカウントの復元
- 暗号化されたオンラインストレージ(1GB)
- TOTP生成ツール(無料の別途アプリ)
LastPassは幅広い機能があり、すべてきちんと動作します。特に、複数の方法でアカウントを復元できるので、マスターパスワードを忘れても、アカウントに再びアクセスできます。すべてのパスワードマネージャーでアカウントを復元できるわけではありません。例えば、EnpassやSticky Passwordではマスターパスワードを忘れてしまうと、パスワードなどのデータにアクセスできなくなってしまいます。
LastPassは複数のプランがありますが、無料プランも充実しています。一番おすすめなのはDashlaneの無料プランですが、LastPass Freeの無料版では無制限のパスワードを保存でき、1対1でパスワードを共有できます。他社の無料パスワードマネージャーより充実しています。しかし、LastPassの無料版は1種類のデバイス(パソコンまたはモバイル)でしか使えないので、MacBookとiPhoneの両方で使うことはできません。しかし、種類が同じデバイスであれば、何台でも使えます。
LastPassの無料プランは気に入りましたが、LastPassのプレミアムプランはかなりお得です。パスワードを多人数と共有でき、パスワードのセキュリティ審査、生体認証、緊急アクセス、1GB分の暗号化されたストレージなどがわずか$2.40 / 月で利用できます。LastPassの家族プランは$3.20 / 月で、6人のユーザーが利用でき、家族間で共有するためのダッシュボードも便利です。LastPassは30日間の無料トライアルを提供していますが、返金保証はありません。
まとめ:
LastPassは便利な機能が多く、Macで使いやすいサービスです。LastPass無料版は他社の無料プランより優れていて、LastPassプレミアムとLastPassファミリーは、幅広い機能があります。無制限のパスワードを保存でき、デバイス数も無制限です。返金保証はありませんが、無料プランでLastPassプレミアムを30日間体験できます。
7. Total Password:使いやすく、料金も格安
Total Passwordは、Macで使えるコスパと安全性抜群のパスワードマネージャーです。強力なセキュリティと使いやすいインターフェースを備えており、パスワードや個人情報を安全に管理できます。しかし、このリストの大半の他社とは異なり、Total PasswordにはMac版アプリを提供していないのが少し残念です。Safari、Chrome、Edge用のブラウザ拡張機能と、iOSまたはAndroid版モバイルアプリを使うことになります。上記の通り、複数のブラウザやOSに対応していますので様々なデバイスでログイン情報を管理できますが、専用アプリがないため、専用アプリを提供している競合他社(1PasswordやNordPassなど)と比較すると利便性はやや劣ります。
Total Passwordは、読解不可能とされる256ビットAES暗号化を使用してデータを保護し、セキュリティをさらに強化しています。また、保存したパスワードにアクセスできるのはユーザー本人のみであることを保証する「ノーログ」ポリシーを採用しており、アカウントを自身で完全管理できます。ただし、Total Passwordでは復旧オプションがないため、マスターパスワードを紛失した場合は復旧ができませんので、マスターパスワードを確実に保管しておく必要があります(なお、LastPassでは、複数の復旧オプションを提供しています)。
Total Passwordは、以下のような多くの機能を搭載しています。
- 2要素認証(2FA)
- パスワード履歴
- パスワード生成ツール
- Secure Me(リモートログアウト機能)
- セキュリティレポート
- データ漏洩の監視
各機能をテストしたところ、すべてスムーズに機能しましたが、Total Passwordにはダークウェブのモニタリング、パスキー対応、パスワードの共有機能がありません。しかし、基本的なパスワード管理の機能は揃っていますし、Secure Me機能は気に入っています。これは、保管庫やログイン中のサイトからリモート操作でログアウトできる機能です。例えば、Macをうっかりロック解除したまま外出してしまった等といった場合にとても便利です。
Total Passwordのブラウザ拡張機能とモバイルアプリはシンプルで直感的です。しかし、欠点が1つあります。それは、他のパスワードマネージャーからのデータ移行が難しいことです。パスワードマネージャーのサービスを変更しようと考えている方は、この点がネックになるかもしれません(一方、1Passwordでは、他のパスワードマネージャーからのデータのインポートがスムーズにできました)。
Total Passwordはプランが一つしかありませんが、内容はとても充実しています。無制限のデバイス間で同期が可能で、パスワード履歴、セキュリティチェック、データ漏洩アラート機能が付いています。競合他社が提供する機能をすべて備えているわけではありませんが、コスパが高く、わずか$1.99 / 月〜で加入でき、30日間の返金保証が付いています。また、TotalAVのセキュリティソフトであるTotalAV Total Security($49.00 / 年)に加入すると、パスワードマネージャーが付いてくるほか、TotalAVのウイルス対策、データ無制限のVPNサービス、広告ブロッカーなどがセットで利用できます。
まとめ:
Total Passwordは総合的に高パフォーマンスのパスワードマネージャーで、特に基本的なセキュリティ機能を備えた格安の製品をお探しの方にぴったりです。また、30日間の返金保証も提供しているので、サービスの内容を金銭的なリスクなしで試せます。
8. Aviraパスワードマネージャー:安全性が高く、インターフェースが分かりやすい
Aviraは基本的なパスワードマネージャーですが、安全性が高く、使いやすいので、macOSでスムーズに使いこなせます。デスクトップアプリはなく、ウェブダッシュボードに全機能がまとまっています。また、ブラウザ拡張機能でさらに多くのツールが使えます。
Safari、Google Chrome、Firefox、Opera、Edgeのブラウザ拡張機能がありますが、テストではSafariの拡張機能にログインできませんでした(その他のブラウザ拡張機能ではすべてきちんと動作しました)。ブラウザ拡張機能をインストールしたところ、すぐにパスワードを自動入力・自動保存できるようになりました。アカウント登録するたびにパスワードを保存する画面が表示され、保存したアカウントにログインしようとすると、ログイン情報が入力されました。
Aviraパスワードマネージャーには他にも次のような機能があります。
- 無制限のパスワードを保存でき、複数のデバイスで使える
- ログイン情報漏洩の通知
- サイトのセキュリティチェック
- パスワード審査ツール
- 2段階認証(2FA)と生体認証によるログイン
- 2段階認証ツールを搭載
- パスワード生成ツール
- macOS版で日本語UIに対応
ほかのパスワードマネージャーと比べると、Aviraパスワードマネージャーは高度な機能が少なめです。パスワードの共有、緊急アクセス、暗号化されたオンラインストレージ、アカウントの復元など、1Passwordや他社が提供しているユニークな機能はありません。しかし、Aviraパスワードマネージャーはシンプルさとセキュリティを優先して設計されているので、パソコンに詳しくなくても、Macをはじめとするさまざまなデバイスで使いこなすことができます。
Aviraパスワードマネージャーの無料版は機能が充実しており、無制限のパスワードを保存でき、デバイス数も無制限です。Aviraのほかに台数が無制限の無料パスワードマネージャーはBitwardenだけです。しかし、高度な機能(パスワードの共有、データの漏洩監視、サイトのセキュリティチェックなど)を使いたい場合は、Avira Pro($2.66 / 月)にアップグレードする必要があります。家族プランはありません。
Aviraパスワードマネージャーだけを入手することもできますが、Aviraの包括的なインターネットセキュリティソフトであるAvira Prime($59.99 / 年)とセットで使うこともできます。その場合、パスワードマネージャー(Pro版)のほか、Aviraのウイルス対策ソフトやVPNが含まれます。Aviraは、各有料プランに対して、60日間の返金保証を提供しています。
まとめ:
Aviraパスワードマネージャーは安全かつ高性能で、Macなどさまざまなデバイスで効果を発揮します。ほかのパスワードマネージャーより追加機能は少ないですが、2段階認証、データの漏洩監視、パスワードの審査など、重要なセキュリティ対策は備えています。なお、無料版も充実していますが、格安価格の有料プランも提供しています。
9. Sticky Password:ローカル端末に保存するパスワード管理アプリの中で最高
Sticky Password はmacOS向けセキュリティツールが比較的充実しています。信頼できるネットワークでしかデータを同期しないようにすることも可能です。パスワードで保護されている自宅のネットワークなど、信頼できるWi-Fi通信だけでパスワードを同期するようにSticky Passwordを設定できます。また、どこにいても端末間でデータを同期したい場合はクラウド同期設定もあります。
Sticky Passwordは初心者におすすめのパスワードマネージャーですが、他社ほど多機能ではなく、安全なファイルのストレージ、1PasswordのトラベルモードやDashlaneのVPNのようなユニークな追加機能もありません。とはいえ、基本的なパスワードマネージャー機能、macOSの日本語対応UI、その他、ダークウェブの監視のような追加機能も備えています。
Sticky Passwordには複数のプランがあり、プランに応じてさまざまな機能を提供しています。Sticky Passwordの無料版では無制限のパスワードを保存でき、セキュアメモ、パスワード生成ツール、クレジットカード情報の自動入力、2段階認証などが利用できますが、デバイス数は1台だけです。$1.66 / 月のSticky Passwordプレミアム版では、ローカルWi-Fiでの同期、クラウドでの同期とバックアップ、パスワードの安全な共有、緊急アクセス、優先サポートも含まれ、複数のデバイスで利用できます。さらに、売り上げの10%がマナティー救済活動「Save the Manatee Club」に寄付されます。Sticky Passwordには無料トライアルと30日間の返金保証が付いています。
まとめ:
Sticky Passwordはローカル端末にデータを保存できるなど、パスワードの管理に役立つ機能が豊富なサービスです。Sticky Passwordの特長として、パスワードの共有、お気に入りの保存、クレジットカード情報の自動入力などが挙げられます。また、Sticky Passwordの売り上げの10%がマナティー保護活動に寄付されるのはユニークですね。Sticky Password無料版では、Sticky Passwordプレミアムを30日間無料体験できます。また、安心の30日間返金保証付きです。
10. Password Boss:便利なパスワード管理機能が豊富
Password BossはMac向けの製品として十分使えます。最高とは言えませんが、安全で、基本的な役割を果たしてくれます。また、Password Bossには追加ツールも比較的多く、Macの盗難に遭った場合などに遠隔からデータを削除できる機能などユニークな機能もあります。
Password Bossには以下のような機能もあります。
- パスワード・メモの共有
- 緊急アクセス
- ダークウェブのモニタリング
- ローカル端末へのデータの保存
- 2段階認証(2FA)
- パスワードのヘルスモニター
- パスワード生成ツール
- macOS版で日本語UIに対応
Password Bossは最も多機能なパスワードマネージャーではありませんが、Aviraより機能は多く、すべてのツールを試したところ、きちんと動作しました。自動入力は他社ほど高性能ではなく、RoboFormは及びませんが、まあまあ良いでしょう。
Password Bossのプレミアムプラン($2.50 / 月)では以上の全機能を利用できます。Password Bossの無料プランはあまりおすすめできません。1台でしか利用できず、一部の機能しか利用できません。Password Bossは30日間の無料トライアルと30日間の返金保証もあります。
まとめ:
Password Bossは安全にパスワードを保存するのに役立ち、セキュリティ機能も比較的多いサービスです。Password Bossの機能はすべて考え抜かれていると思いますが、ランキング上位のサービスは同等の価格でたくさんの機能を提供しています。Password Bossの無料版はプレミアムプランの30日間無料トライアル付きなので、安心して体験できます。
【おまけ】Enpass:上級ユーザー向け。オフラインで使えるパスワードマネージャー
Enpassは完全にオフラインのパスワードマネージャーで、データをすべて暗号化し、ハードドライブに保存します。オンラインに機密データを保存したくない場合におすすめです。さらに、USBメモリにデータをバックアップしたり、iCloud、Dropbox、Google Driveなどサードパーティのクラウドプラットフォームと連携したりできますから、デバイス間でデータを同期できます。
Enpassは、以下のような機能があります。
- 無制限のパスワードを保存でき、複数のボルトを作成できる
- パスワード生成ツール
- 自動保存・自動入力
- パスワードの共有
- パスキー対応
- パスワードボルトの審査
- データ漏えいの通知
- 生体認証でログイン
- TOTPコードの生成ツール
Enpassは比較的多機能ですが、2段階認証、暗号化されたオンラインストレージ、緊急アクセスなど、他社が提供している高度な機能や珍しいツールはありません。Enpassは完全にオフラインなので、安全性が非常に高いですが、データが自動的に同期されないのは少し不便です。1PasswordやDashlaneなど、トップクラスのパスワード管理ツールはゼロ知識アーキテクチャとなっているので、安全を妥協せずに、すべてのデバイスで自動的にデータが同期されます。また、Sticky Passwordではデータの保存先をローカルデバイスまたはパスワードマネージャーのサーバーから選べます。
EnpassのMacアプリは完全に無料で、データ漏洩の監視と2FA対応ログインの識別以外の機能がすべて利用できます。しかし、これらの機能に利用したい場合、またはモバイルでEnpassを使いたい場合、有料プランが必要です($1.99 / 月)。$2.99 / 月の家族プランは6人のユーザーが利用でき、買い切り版はわずか$99.99です。他社の年間プランとほぼ同じ価格なのでお得です。
まとめ:
Enpassは安全性が高い、完全にオフラインのパスワードマネージャーです。他社より機能が少なく、デバイス間で自動的にデータを同期できませんが、基本的なパスワード管理機能はきちんと動作します。EnpassのMacアプリは無料ですが、モバイルアプリを使ったりデータ漏洩の監視機能などを利用したい場合には、には有料プランへのアップグレードが必要です。
【おまけ】Bitwarden :オープンソースのパスワードマネージャーとしてベスト
Bitwardenはオープンソースではない他社製品よりかなり安く、良質なパスワード管理ツールですが、使いやすさはイマイチです。しかし、この手のツールに詳しい、カスタマイズ性を重視するユーザーにとっては、機能も豊富で便利でしょう。1PasswordやNordPassなどの競合製品のように洗練された初心者向けのデザインではありませんが、上級ユーザーが重視するセルフホスティングやオープンソースの透明性などのオプションを提供しています。
Bitwardenには以下のような機能もあります。
- パスワードのセキュリティ審査
- ローカル端末またはクラウドでデータを同期
- 自動保存と自動入力
- パスキー対応
- 暗号化されたストレージ(1GB)
- 緊急アクセス
- パスワード生成ツール
- パスワードの共有(家族プランのみ)
- 2段階認証(2FA)
- TOTP(時間ベースのワンタイムパスワード)認証ツール
- macOS版で日本語UIに対応
Bitwardenの無料版は、無制限のパスワードを保存でき、デバイス数も無制限です。しかし、ほかの機能(パスワードのセキュリティ審査、緊急アクセス、暗号化されたオンラインストレージなど)を使いたい場合は、$1.00 / 月のBitwardenプレミアムへのアップグレードが必要です。Bitwardenファミリー($3.33 / 月)は6人のユーザーが利用でき、パスワードを共有できます。
まとめ:
Bitwardenは安全で安いですが、このランキングの他社製品と比べると使いにくいでしょう。Bitwardenの無料版はかなりおすすめです。パスワードをいくつでも保存できる点ではLastPassの無料版と同じですが、Bitwardenの無料版ならすべてのデバイス間で同期できます。また、Bitwardenプレミアムプランとファミリープランの方が多機能で、どちらも30日間返金保証付きです。
比較表
調査方法:比較とランク付けの基準
この記事では、当サイトのVPN評価基準に従って、各Mac用パスワードマネージャーを評価し、安全性がトップランクのサービスを厳選しました。実際のユースケースを想定し、セキュリティ対策、使いやすさ、クロスプラットフォームの互換性、追加機能、カスタマイズオプション、定期的なアップデート、カスタマーサポートなど、必要不可欠な機能項目を評価しています。
主な基準は以下の通りです。
- 高度なセキュリティ対策を備えている。パスワードとデータの安全の確保を最優先すべきですので、この記事では強固な暗号化(AES 256ビットまたは同等)を提供し、ゼロ知識ポリシーを遵守し、生体認証スキャン、TOTP(一時ワンタイムパスワード)ジェネレータ、USBトークンなど、さまざまな2FA(二要素認証)方式と互換性のあるパスワード管理ツールを厳選しました。これらの基準を満たす製品として、1Passwordは最高レベルのセキュリティと優れたパフォーマンスを発揮します。
- 使いやすさ、クロスプラットフォームの互換性、Apple OSとの互換性。それぞれの項目をテストし、新しいパスワードを素早く簡単に生成でき、自動入力・保存がスムーズ・正確で、使いやすい自動同期機能があり、SafariなどのApple関連のアプリと簡単に連携できるおすすめのパスワードマネージャーを厳選しました。クロスプラットフォームに対応していますので、どのデバイスからでもパスワードにアクセスでき、Apple IDに関連する単一障害点のリスクを軽減できます。
- 追加機能が充実しているパスワードマネージャー。パスワードマネージャーによって追加機能は異なるため、ユーザーのニーズに最も重要な機能を備えているか、また、実際に使ってみてパフォーマンスを調べました。この記事では、パスワード共有、高度なフォーム入力ツール、ダークウェブの監視、暗号化ストレージ、VPN、暗号化メッセンジャーなど便利な追加機能があるパスワードマネージャーをご紹介しています。
- 便利なカスタマイズオプションがある。機能性に優れたパスワード管理ツールは、セキュリティ設定をカスタマイズしたり、データを整理したりできるオプションを提供しています。例えば、1Passwordでは複数のボルトを作成できますし、Sticky Passwordではデータをオンラインまたはオフラインでも保存できるオプションがあります。
- 定期的にアップデートされている。この記事では、定期的にアップデートが実施されていたり、独立監査を受けているセキュリティ重視のパスワードマネージャーをご紹介しています。このようなサービスは、新たな脅威にも対応した強力なセキュリティ対策が施されていますので、データを安全に保てます。
- 総合的にコスパが高い。パスワードマネージャーの中には、他社よりもはるかに低価格なものもありますが、この記事では、コスパの高さ、金額に対して各機能や性能のパフォーマンスをの高さを考慮しています。また、無料トライアルや返金保証があるものをご紹介しています(プランに加入する前に、サービスをチェックできるので安心です)。この記事のトップ製品はすべて返金保証を提供していますので、金銭的リスクなしで試せます。
- カスタマーサポートが充実している。ライブチャットやメール、活発なコミュニティフォーラムなど、カスタマーサポートが充実しているパスワードマネージャーなら、トラブルシューティングも素早く解決できますし、各機能をスムーズに使いこなせます。例えば、Dashlaneは、詳細な知識ベース、ライブチャット、メールサポート、Redditサポートを提供しています。
macOSの内蔵パスワードマネージャーとサードパーティ製パスワードマネージャーの違い
各Apple製品には、「iCloud キーチェーン」と呼ばれる無料のパスワードマネージャーが内蔵されています。これはmacOSとiOSにデフォルト搭載されており、Apple IDとリンクされています。iCloud キーチェーンはログイン情報とパスワード、メールアドレス、クレジットカードの詳細(CVVコードを除く)、Wi-Fiパスワード、住所を保存します。
以下のような機能を備えています。
- 安全なエンドツーエンドの暗号化.
- パスワード保存数が無制限
- 同じiCloudアカウントのAppleデバイス間での同期
- パスワード生成ツール
- 自動入力・自動保存
- 2段階認証(2FA)
- パスワードの強度・セキュリティチェック
- パスワード共有
iCloudキーチェーンは決して悪くはありません。安全・便利で、スムーズに動作します。メインのシステム環境設定のパスワードセクションでは、すべてのパスワードを表示および管理でき、その中で、脆弱なパスワード、使い回しパスワード、流出したパスワードがないか確認します。また、連絡先に登録されている他のAppleユーザーとパスワードを共有(AirDrop経由)することもできます。しかし、iCloudキーチェーンの機能は、サードパーティのパスワードマネージャーに比べると基本的な機能しかなく、便利な追加機能がいくつも欠けています。
サードパーティのパスワードマネージャーと比較した場合のiCloudキーチェーンの主な欠点は以下の通りです。
- Apple製品のみで動作するため、PCやAndroidとの同期や、Appleデバイス以外でのパスワードの表示・アクセスはできない。
- Safariでのみ動作する。なお、Sonoma(macOSの最新バージョン)を使用している場合はGoogle Chromeでも動作します。
- パスワードの共有は他のAppleユーザーに限定されており、パスワードを隠したり「アクセス権」を定義するオプションはない。
- 2要素認証のオプションが限られている。
- 緊急アクセスオプションがない。
- 基本的なパスワード監査機能しかない。
- 基本的なパスワード生成ツールしかない。
- アプリ・インターフェースの使いやすさに欠ける。
iCloudキーチェーンの欠点は上記だけに限りません。サードパーティのパスワードマネージャーは、iCloudキーチェーンよりも高度なカスタマイズが可能で、柔軟に設定を変更できます。例えば、サードパーティのパスワードマネージャーは、カスタムカテゴリーを作成できたりしますので、パスワードや決済情報以外のさまざまな種類の情報を整理・管理できます。また、自動入力の設定をより詳細に設定でき、いつどこで情報が自動入力されるかを決定できます。さらに、サードパーティのパスワードマネージャーには、保存されたログイン情報のセキュリティレベルに基づいてカスタム通知を送信するなど、カスタマイズ可能なセキュリティアラート機能が搭載されていることが多いです。
しかし、iCloudキーチェーンの最大の欠点は、他OSデバイスとの互換性がないことでしょう。Apple製品しか使用していない場合は問題ないかもしれませんが、そうでない場合は、パスワードが同期されていないので不便に感じるでしょう。互換性の制限は、保存データにアクセスできないだけでなく、すべてのパスワード情報が1つのアカウントに関連付けられているため、Apple IDが侵害された場合リスクが生じさせます。機能性にも限りがあるため、単体のパスワード管理ツールと比較すると、全体的に汎用性や使いやすさに劣ります。
Safariに一番おすすめのパスワードマネージャーは?
Safariに一番おすすめのパスワードマネージャーは、1Passwordでしょう。業界をリードするセキュリティを提供しているだけでなく、Safari用のブラウザ拡張機能は直感的でとても使いやすいです。ほんの数分でiCloudキーチェーンからすべてのパスワードをインポートできます。
1Passwordは、ワンクリックで各情報をSafari上に自動入力できます。パスワードだけに限らず、クレジットカード情報や住所、その他の個人情報を保管庫(ボルト)から自動入力するできます。1Password の保管庫は、256 ビット AES 暗号化、ゼロ知識アーキテクチャ、2 段階認証 (2FA) などの万全な保護機能を搭載していますので、データを確実に守れます。
MacのTouch IDにも対応しているのも気に入っています。アカウントへのログインがより簡単かつ安全にできます。指紋認証で1PasswordアプリとSafari拡張機能を簡単にロック解除できます。
1Passwordにはトラベルモードというユニークな機能もあります。この機能は、旅行中に、指定したボルトをアカウントから完全に隠せますので、国境検査などの際でも、データを安全に保つことができます。
1Passwordのプランは、そこまで安くはありませんが、MacとSafariユーザーにとって便利な機能が豊富なので、コスパは高いです。
なお、DashlaneやNordPassなどその他にもSafariとの連携機能が充実しているパスワード管理ツールはあります。しかし、1Passwordが最もApple製品との互換性が高く、現時点(2024年)ではSafari用のパスワード管理ツールとしてベストと言えるでしょう。
Macでのパスキーの使用方法
macOS Venturaで導入されたMacのパスキーは、従来のパスワードよりも安全な代替手段で、複雑な文字列でパスワード作成したり記憶したりする必要がなくなります。ログインプロセスが簡素化され、フィッシング攻撃に対するセキュリティも強化されます。
パスキーでアカウントを設定する際には、2つの暗号化キーが生成されます。サーバーに保存される公開鍵と、Macに保存され、iCloud経由でデバイス間で同期される秘密鍵です。MacのTouch IDまたはiPhoneやiPadのFace IDによる認証のみでログインができるようになります。
パスキーを使用したログインでは、アカウントの設定時に生成された暗号化キーのペアが使用されます。ログイン時に、iCloudで保護・同期されたMac上の秘密鍵が、サーバー上の公開鍵と連携します。Touch IDまたはFace IDによる認証がこのメカニズムを起動し、従来のパスワードを入力する必要なく、ユーザー認証できるわけです。
多くのサードパーティ製パスワード管理ツールは、このパスキー機能を導入しています。これにより、様々なOSに対応できたり、セキュリティも強化されます。例えば、Dashlaneと1Passwordはどちらもパスキー機能があり、Appleに限らず、さまざまなデバイスで簡単・安全なログインできるようになっています。また、これらのパスワードマネージャーは、高度な2段階認証オプションや安全な共有機能などの追加機能を提供することで、パスキーサポートを充実させています。これにより、複数のデバイスを使うユーザーでも、パスキーの管理やログインが一括してシームレスで安全にできます。
さらに、Dashlaneや1Passwordなどのサードパーティ製パスワードマネージャーは、パスキーのような標準サポートにとどまらず、包括的なセキュリティアーキテクチャを搭載しています。パスワードマネージャーとパスキーを併用利用することで、Mac上の重要な書類を暗号化ストレージに保存したり緊急アクセスなどの機能を利用できるようになり、iCloudのキーチェーンによる基本的なログインと異なり、セキュリティをかなり向上できます。
惜しくもランクインしなかったトップブランド
- KeePass:KeePassは非常に安全で、便利機能も豊富ですが、使いやすさに問題があり、ユーザーインターフェースが分かりづらく使いこなすのに時間がかかるのと、カスタマーサポートの返事が遅いのが難点です。
- True Key:True Key(マカフィーのブランド)にはもっと期待していたのですが、テスト中にバグが多発したため、数分間使っただけでアンインストールしてしまいました。
- Zoho Vault:Zoho Vaultはまぁまぁ良いパスワードマネージャーですが、ビジネス用に開発されたもので、プライベートでの利用にはあまり向いていません。
よくある質問
Macユーザーに一番おすすめのパスワードマネージャーは?
1Passwordは、2024年現在、一番気に入っているMac用パスワードマネージャーです。利用できるデバイスの数とパスワード保存数が無制限で、暗号化されたクラウドストレージ、パスワードセキュリティ監査、ダークウェブの監視機能、隠し金庫(ボルト)など、さまざまな機能が含まれています。
しかし、他にも優れたMac用パスワードマネージャーはたくさんあります。例えば、DashlaneにはVPNやダークウェブのライブモニタリングなどの優れた機能が搭載されています。また、NordPassは安全性が抜群で、便利な追加機能も備えています。
AppleのiCloudキーチェーンだけで十分では?
AppleのiCloudキーチェーンはこのランキングでご紹介しているおすすめのMac用パスワード管理ツールと比べると基本的な機能しかありません。パスワード、クレジットカード、個人情報をSafariでしか保存・入力できません。iCloudキーチェーンは端末間で同期しにくいため、WindowsパソコンやAndroid端末、ChromeやFirefoxなどのブラウザにiCloudのデータを同期するのはかなり面倒です。
キーチェーンアクセスというmacOSアプリもあり、保存したパスワードを見ることもできますが、使いやすさは今一つです。また、iCloudキーチェーンはパスワードボルトの審査、ダークウェブのモニタリングなどの重要な機能がありませんが、1Passwordなどのサードパーティ製パスワードマネージャーはこのような高度な機能も提供しています。
パスワードマネージャーは安全ですか?
安全ですが、どのサービスを選ぶかによります。十分なセキュリティ対策を行っているパスワードマネージャーが大多数ですが、セキュリティ対策が不十分なサービスを選ばないよう慎重に選ぶ必要があります。
このランキングでご紹介したパスワード管理ツールはすべてゼロ知識プロトコルを採用しているので、開発元のサポートスタッフやデベロッパーもデータにアクセスできません。また、高度なAES256ビット暗号化(またはそれより安全な暗号化)で機密データやパスワードを保護しています。パスワード管理アプリをハッキングすることは実質的に不可能です。
つまり、この記事でご紹介しているおすすめのパスワードマネージャーを、使った方が安全なのです。
Apple内蔵パスワードマネージャーだけにデータ保存するデメリットは?
Apple内蔵パスワードマネージャーだけに頼っていると、デバイスが紛失または盗難に遭った場合に深刻なリスクが生じます。すべてのデータを1か所に保存しているわけですので、デバイスへの不正アクセスされた場合、すべての機密情報が危険にさらされます。1Passwordなどといったサードパーティ製のパスワードマネージャーは、包括的なセキュリティ対策を講じていますので、このようなリスクを軽減し、さまざまなOSデバイスや状況下でデータ保護する追加機能を備え、より安全で多用途なソリューションを提供できるように設計されています。
パスワードマネージャーを使えばMacでフィッシング対策できますか?
Mac用パスワードマネージャーを使えば、ログイン情報だけでなく正しいサイトURLも記憶できますのでフィッシング対策になります。ログイン時に情報が自動入力される際、パスワードマネージャーは記憶されているサイトのURLと照合し、フィッシングの可能性がある場合は、マネージャーはログイン情報を自動入力せず、悪意のあるサイトにうっかりログイン情報を入力してしまうのを防ぎます。例えば、Dashlaneのフィッシング対策では、危険な可能性のあるサイトにログイン情報を入力しようとするとアラートを発します。
パスワードマネージャーは、Mac上の全ブラウザでパスワードを自動入力できますか?
ほとんどのパスワードマネージャーは、Safari、Chrome、Firefoxなど、Macのさまざまなブラウザで動作するように設計されています。ブラウザ拡張機能が搭載されており、自動入力機能が利用できるため、ブラウザの種類に関係なくシームレスに使用できます。ただし、パスワードマネージャーによって互換性が若干異なる場合があるため、念のためサービスに加入する前に仕様を確認しましょう。なお、この記事でご紹介しているおすすめのパスワードマネージャーは、Macの大半の主要ブラウザに対応しています。
有料のパスワードマネージャーは本当に必要ですか?
良質な無料パスワード管理アプリもありますが、その多くは重要な機能が利用できません。複数端末での同期、パスワードの共有、ダークウェブのモニタリング、緊急アクセス、2段階認証などがないものが大半です。なお、おすすめの無料パスワードマネージャーについて詳しくはこちらをご覧ください。
高度なセキュリティ対策でパスワードを守りたい、使いやすいパスワード管理ソフトが欲しい場合は有料サービスに加入する必要があります。Macに一番おすすめのパスワード管理アプリは1Passwordです。高度な暗号化を採用しており、ウェブアプリはとても使いやすく、パスワードのセキュリティ審査、ダークウェブの監視、トラベルモードなど、追加機能が充実しています。
Macには内蔵のパスワードマネージャーがあるのでしょうか?
はい。iCloudキーチェーンはMacに内蔵されたパスワードマネージャーです。すべてのApple製品に標準装備されており、macOSとiOSの間でシームレスに同期します。しかし、PCやAndroidとは互換性がなく、Safariブラウザでのみ動作するため、AppleとSafari以外も使うユーザーにとっては、性能はかなり限定的で不便でしょう。
iCloudキーチェーンには、他のサードパーティ製パスワード管理ツールが標準機能として搭載しているような、高度な機能や性能が多数欠けています。そのため、iCloudキーチェーンが無料であることを考慮しても、単体製品のパスワード管理ツールの方が包括的なのでおすすめです。
Mac用の無料パスワードマネージャーはありますか?
はい、あります。この記事でご紹介しているほとんどのパスワードマネージャーは無料プランも提供しており、各製品はmacOSと互換性があります。ただし、単体のパスワードマネージャーの無料プランは、通常、使える機能がかなり限られています。保存できるパスワード数に上限があったり、デバイス同期が制限されていたりと、有料プランよりも機能が少ないです。
また、AppleにはiCloudキーチェーンと呼ばれるパスワードマネージャーを搭載しており無料で利用できます。ただし、これはApple製品(ブラウザを含む)とのみ互換性があり、ほとんどのサードパーティの単体パスワードマネージャーに比べて機能性は低く、基本的な機能しかありません。結局のところ、安全で使いやすく、機能豊富なパスワードマネージャーをお求めであれば、プレミアムプランに加入ことをお勧めします。