Integoのエキスパートレビュー:まとめ
Mac用セキュリティソフトはたくさんありますが、本当に高性能のサービスを見つけるのは簡単なことではありません。
- Integoは業界最高のMac用セキュリティソフトです。
もちろん、欠点がないわけではありませんが、IntegoはVirusBarrier(ウイルスバリア)とNetBarrier(ネットバリア)という2つのmacOS向けマルウェア対策エンジンを搭載しています。テストで、両方とも性能は優秀だということが確認できました。
現在、Integoの
- Washing Machine:システムクリーナー・最適化ツール。
- Personal Backup:高性能のデータバックアップツール。
- ContentBarrier:ペアレンタルコントロール(Macに内蔵されているペアレンタルコントロールより圧倒的に優れています)。
では、Integoの有料サービスに加入する価値はあるのでしょうか?Integoは優れたサービスですが、改善すべき部分もあります。例えば、1つのインターフェースに機能がまとまっていた方が使いやすいですし、より詳しい説明が欲しい部分もあります。また、VPNはメインパッケージに含まれているべきでしょう。とは言え、全体的にIntegoは素晴らしい製品です。ウイルス対策、使いやすさ、全体的なコストパフォーマンスは大満足ですし、他のMac用ウイルス対策ソフトより低価格です。2023年におすすめのMac向けウイルス対策ソフトで第1位にランクインしています。
総合ランキング | 72位中5位のウイルス対策ソフト |
🔥 ファイアウォール | ○ |
👤 VPN | ○(別売) |
🎁 無料プラン | × |
💸 料金体系 | |
💰 返金保証期間 | 30日 |
📀 対応OS | Mac |
日本語に対応 | ○ |
Integoの完全レビュー
Integoは2023年最高のMac向けインターネットセキュリティツールです。検証では、Macに特化したマルウェアをすべて検出・除去できました。また、Integoは追加のセキュリティ機能も多く、Appleデバイスの対策機能やMacKeeperをはじめとするMac用セキュリティソフトより高性能です。
Integoの優秀なウイルススキャナ、ファイアウォール、ウェブ防御、データバックアップ、ペアレンタルコントロールはすべて、Mac Premium Bundle X9プランで利用できます。他社のMac用セキュリティソフトより多機能で格安です。IntegoのVPNも優秀ですが、別途購入となります。全プランが30日間返金保証付きです。
Intego:セキュリティ機能
- IntegoのWindows向けウイルス対策ソフトはこちらをご覧ください。
VirusBarrier:マルウェアスキャン
VirusBarrierとは、Integoのマルウェアスキャナのことです。ダッシュボードはシンプルで使いやすく、ウイルス対策に必要なツールが満載です。マルウェアスキャナ、リアルタイムの対策エンジン、スキャンのスケジューリング、マルウェアの除去ツールなどが利用できます。
VirusBarrierはMacだけでなく、外付けドライブやiOS端末も接続してウイルススキャンを行えます。スマホに悪質なファイルが隠されていないか手軽にチェックできるのが便利です。VirusBarrierはメールに潜んでいるウイルスもスキャンできます(Appleのメールアプリを使用している場合)。VirusBarrierはMacの脅威だけでなく、PCベースのマルウェアも検出できるので、PCを使っている友人や家族、同僚などに感染しているファイルを誤って送ってしまう心配はありません。
テストとして、まずは「クリックスキャン」を実行しました。5分強で30万個以上のファイルがスキャンされたのは感心です。次に、「フルスキャン」を実行したところ、わずか1時間で200万個以上のファイルが分析されました。他社のウイルススキャナよりかなり高速です。Integoのファイルキャッシング技術により、安全であることが確認されたファイルはスキップされるので、2回目以降のスキャンはより短時間で終わりました。
今度は、Macにテスト用マルウェアをロードしてからフルスキャンを実行したところ、VirusBarrierは端末に隠されていた脅威をほとんどすべて検出できました。トロイの木馬、アドウェアなど、潜在的に有害なファイルをたくさん発見できたのです。また、リアルタイムのマルウェアエンジンも検証しました。ランサムウェア攻撃のシミュレーションを何度か行ったところ、すべてブロックできました。
Integoはすべての脅威を検出し、どのように対処するか以下の3つのオプションが表示されました。
- 信頼(潜在的な脅威を安全と見なす)
- 隔離(危険なファイルを安全なボルトで保管する)
- 修復(ファイルからウイルスを除去する)
スキャンが完了後、「修復」をクリックしました。ほとんどのマルウェアファイルが修復されましたが、ログを確認してスキャンの詳細を確認したところ、潜在的に危険なファイルのうち6つが「修復に失敗」というステータスになっていました。危害を加えられない状態でファイルが隔離されていたのですが、できるだけ素早く対処できるよう、「修復に失敗しました」という通知が欲しいところです。
VirusBarrierの「セーフブラウジング:オン」という機能は、ブラウザのフィッシング対策が有効になっているか確認します。まあまあ便利ですが、あまり意味はないと思います。どちらかと言うと独自のWebセキュリティ機能を提供して欲しいですね。とは言え、MacKeeperはフィッシング対策に効果的ではありませんし、VirusBarrierはメールのウイルススキャン機能がありますから、Webセキュリティツールがないのは許せるかもしれません。両社ともこの機能を提供していないからです。
まとめると、VirusBarrierの充実したスキャンオプションは便利で、2回目以降はスキャンの所要時間が短いのは素晴らしいと思いました。また、メールのウイルススキャン機能があること、Macに外付けドライブやiOS端末を接続すれば脅威をスキャンできることも気に入りました。VirusBarrierのフィッシング対策機能をもう少し充実させてもらいたいですね。また、隔離されたファイルの潜在的な問題について通知が届いたらさらに良いと思います。しかし全体的にVirusBarrierはしっかりしたウイルス対策スキャナで、Macをしっかり保護したい場合に役立ちます。
NetBarrier:Mac用ファイアウォール
IntegoのNetBarrierは高度なファイアウォールで、Macに内蔵されているファイアウォールにはない追加機能があります。
NetBarrierは現在使用中のネットワーク(自宅や職場のネットワーク、公衆Wi-Fiなど)を検出し、それに応じてファイアウォールのセキュリティ設定を自動的に変更します。カフェのWi-Fiでこの機能をテストしたところ、公衆Wi-Fiホットスポットでありがちな脅威からMacBookを保護するために、ファイアウォール設定が自動で変わりました。もちろん、手動で設定を変更することもできます。インターネットとの接続やローカルネットワークの接続をブロックするか、許可するか選べます。
NetBarrierでとても気に入ったのは、アプリやバックグラウンドスクリプトがインターネットに接続しようとした時に通知してくれることです。接続を許可するか、ブロックするか選択できます。テストでは、使用していないアプリがインターネットに接続しようとしていることが分かり、驚きました。
NetBarrierの「アプリケーション」タブでは、インターネットに接続しようとしているプログラムを一目で確認できます。接続を「許可」「ブロック」「毎回確認する」というルールも設定できます。
まとめると、NetBarrierのファイアウォールはとても気に入りました。この機能はとても便利だと思います。Appleのファイアウォールよりナビゲーションが簡単で、レイアウトもシンプルですし、機能性も優れています。また、プログラムがインターネットに勝手に接続しないように対策できます。
ContentBarrier:ペアレンタルコントロール
ContentBarrierは、Integoのペアレンタルコントロールソフトのことで、Macのペアレンタルコントロールよりかなり高度で、不適切なサイトをブロックする以外の機能も充実しています。ContentBarrierには、キー操作の記録、小児性愛者対策の通知、スクリーンショットの撮影、アプリのブロックなどの機能があります。
ContentBarrierでは、特定のサイトやアプリをブロックしたり、インターネットの使用時間を設定したり、インスタントメッセージやメール、ファイルの転送、ゲームサーバー・オーディオ・動画デバイスへの接続などをブロック・フィルタリングしたりできます。
サイトのカテゴリ全体(ギャンブルや成人向けコンテンツなど)をブロックすることも可能です。ブロックするサイトと信頼するサイトを指定したり、特定のサイト以外すべてのサイトをブロックしたりもできます。この場合、子どもは保護者の許可をもらえばブロックされたサイトにアクセスできるようになります。
また、Macの使用状況に関するレポートを定期的にメールで受け取ることもできます。子どもが閲覧したサイト、送受信したメール、チャットの履歴などを確認できます。
ContentBarrierの最大の魅力は、子どもを狙った有害な人物から対策できることだと思います。「チャットフィルタリング」を有効にすると、不適切なメッセージの送受信を防止できます。不審なフレーズを指定し、自分で追加することもできます。さらに、「Anti-predator」モニタリング機能では、子どもが不適切な人物とコミュニケーションを取った場合に通知が届きます。メッセンジャーアプリやチャットルーム、メールで悪意のある言葉やフレーズが送受信されていることがContentBarrierによって検出されたとき、直ちにメールが届きました。
ContentBarrierで唯一満足できないのは、使い方について説明が表示されないことですが、全体的に分かりやすく、ナレッジベースは充実しています。分からないことがあった場合はサポート記事やユーザーガイドが参考になるはずです。
まとめると、ContentBarrierは幅広い機能があるのがとても気に入りました。Macに搭載されているペアレンタルコントロールより断然優れています。便利な保護者機能があり、アクティビティレポートが定期的に届くので安心です。Bitdefenderなど、トップクラスのウイルス対策企業のmacOS版ソフトは優れたペアレンタルコントロール機能を備えていますが、保護者機能があるMac専用セキュリティソフトはIntegoだけです。
Washing Machine:Mac用システム最適化ツール
Washing Machineには、Macのクリーンアップツール、システムの最適化ツールが1つのアプリにまとまっています。Aviraのシステムスピードアップfor Macとは違い、IntegoのWashing Machineにスピードアップツールはありませんが、機能はとても便利だと思います。
ソフトウェアを読み込むと、3つのオプションが表示されます。
- 容量解放
- 重複検出
- 整理
「容量解放」では、端末全体をスキャンし、古いファイルや不要なファイルを削除できます。ハードディスクの空き容量を確保するために便利です。また、容量解放スキャンの設定を変更して、特定のジャンクファイルを見つけることもできます。
初めてスキャンした時は10分かかり、約4GB分のジャンクファイルが見つかりました。ログ、キャッシュ、ダウンロードファイル、ごみ箱のファイルなどが含まれます。
Integoの最大の魅力は、スキャン結果の対応方法がはっきり表示されることです。必要なファイルを誤って削除してしまうリスクはありません。まず、機能について説明オーバーレイが表示されます。次に、スライダーで削除の基準を選ぶことができ(安全~積極的)、何が削除されるか明確です。何を削除するか表示されないクリーンアップツールもありますから、その点でIntegoは優秀でしょう。例えば、MacKeeperは何が削除されるのか説明してくれません。Delete(削除)をクリックしても警告がないので、必要なファイルを誤って削除してしまう恐れがあります。
システムから削除したいファイルを選択し、「クリーン」をクリックすると、ファイルが瞬時に削除されました。
Duplicates(重複検出)では、Mac上の重複ファイルをスキャンして、空き容量を増やすことができます。どのフォルダをスキャンするか選択でき(デフォルトでディスク全体をスキャン)、フォルダをスキャンから除外できるのはとても便利でしょう。Macクリーナーではあまり見かけない機能です。
試したところ、わずか1分でスキャンが完了し、150個以上の重複ファイルが見つかりました。同じファイルが6バージョンも保存されていたケースもありました。
スキャンで見つかった重複ファイルのうち、不要なものを削除してハードドライブの空き容量を増やすことができました。重複検出では、プレビュー画面(画面右下)で重複ファイルを閲覧してから削除できるのが便利です。
Organize(整理)はMacのファイルやアプリを整理するのに役立ちます。デスクトップのファイルをフォルダにまとめたり、Dockのアプリを並べ替えたり、「スマートフォルダ」を追加したりできました。スマートフォルダとは、MacのFinderアプリの左側に表示されるフォルダのことです。アプリケーション、AirDrop、ダウンロードなどのフォルダがお馴染みですね。
私がIntegoのWashing Machineの中で一番気に入ったのは「整理」機能でした。ドロップダウンメニューをクリックし、フォルダを選択するだけで、デスクトップに保存されていたスクリーンショットなどのファイルを素早く整理できました。また、ファイルをフォルダやごみ箱にドラング&ドロップすることもできます。
私のパソコンのDockは最初から整理されていたので、アプリを並べ替える必要はありませんでしたが、使用していないアプリがたくさんある場合は役立つでしょう。
Washing Machineには便利な機能がいくつかあります。「容量解放」と「重複検出」は気に入りましたが、「整理」が一番役立ちました。MacKeeperなどのMac用ソフトでは見かけない機能ですね。Integoにはシステムの動作を高速化するツールも期待したいですが、大半のMacユーザーはWashing Machineの機能でかなり満足するはずです。
Personal Backup:カスタマイズ可能なバックアップ
Personal Backupは、AppleのTime Machineと似ていて、重要なファイルをバックアップする機能ですが、設定を変更できるのがユニークです。Personal Backupについて唯一不満なのは、使い始めるときに説明が表示されないことです。ナレッジベースを参照しなければ、使い方を十分に理解できませんでした。Integoはツールや機能の説明をオーバーレイ表示してくれることが多いのですが、バックアップ機能も説明が欲しいですね。とは言え、仕組みが理解できてしまえば、とても便利だと思います。
試したところ、特定のファイルやフォルダを外付けハードドライブまたはコンピュータの別のハードドライブにバックアップできました。
Personal Backupでは、目的に合わせて複数のバックアップをスケジューリングできるのがユニークです。例えば、音楽ファイルは毎週、仕事のファイルは1時間ごとにバックアップするように設定しました。
Personal Backupは他にも以下のようなオプションがあります。
- 起動可能なバックアップ
- 同期
- 復旧
「起動可能なバックアップ」では、端末にインストールされているMac OS Xバージョンとシステム全体のバックアップを作成できます。つまり、Macでシステムトラブルが発生した時に、OS Xソフトを再インストールしなくても、別のMac端末にすべてのコンテンツを読み込めるわけです。OS Xのアップデートや再インストールを何時間も待つ必要がないのは素晴らしいと思いました。
「同期」機能を使うと、複数の端末間でファイルを同期できます。Macのファイルを変更すると、外付けドライブに保存されている同じファイルにも変更が適用されます。複数の端末を使用している場合はこの機能を重宝するかもしれません。例えば、職場ではiMac、出張中はMacBookを使用する時などに便利です。
Restore(復元)は名前の通り、外付けドライブに作成したバックアップを復元する機能です。
まとめると、Personal Backupは私がこれまで見た中で最高のMac向けバックアップツールだと思います。AppleのTime Machineは悪くありませんが、IntegoのPersonal Backupの方が設定をカスタマイズでき、機能も多いので、Time Machineより便利です。また、バックアップ機能があるセキュリティソフトはかなり珍しいでしょう。BitdefenderのmacOSアプリはTime Machineプロテクション機能がありますが、Integoほど優れていません。
VPN(仮想プライベートネットワーク)
IntegoのVPN(Privacy Protection)を使うと、ブラウジングデータが暗号化され、IPアドレスが変わります。これにより、ネットの利用状況を他人に監視されたり、本当の位置情報を知られたりするのを防止できます。IntegoのVPNを利用すると、姉妹企業の Private Internet Access(PIA)のサーバーに接続することになります。PIAは単体のVPNサービスとして業界トップクラスで、他社のセキュリティソフトに付属しているVPN(MacKeeperのVPNなど)より高性能です。これは素晴らしいでしょう。
しかし、Privacy ProtectionはIntegoのセキュリティソフトには含まれないので、別途購入するしかありません。他社より多機能ですが、セキュリティソフトと同じサブスクリプションでVPNも利用できる方が良いでしょう。1つの画面でウイルス対策とVPNを一元管理できる方が使いやすいはずです。他社のVPN付きウイルス対策ソフトはそのような仕組みになっています。
Privacy Protectionの機能や特長はPrivate Internet Access(PIA)とほぼ同じです。例えば、軍レベルのAES 256ビット暗号化、ログなし方針、キルスイッチがあり、75か国以上に設置されたPIAのサーバーに接続できます。PIAの方がわずかに高価格ですが、パソコンだけでなくモバイル機器でも利用でき、トーア(Tor、The Onion Router)に対応しており、データ漏洩も監視できます。Integoの場合、セキュリティソフトとは別にVPNのサブスクリプションにも加入しなければなりませんから、
IntegoのPrivacy Protectionには次のような特長もあります。
- 通信量は無制限
- 10台のMacで利用可能(Windows PCにも対応)
- 2つのプロトコル(OpenVPNとWireGuard)
- スプリットトンネル
- P2Pトレントに対応
- 難読化(シャドーソックスプロキシを経由)
- 広告ブロッカー
感心するほど多機能でしょう。単体のVPNでさえ提供していない機能がたくさんあります。
IntegoのVPNは本当に素晴らしいでしょう。各国のサーバーを複数テストしたのですが、遠くのサーバーでも、普段の通信速度より少ししか遅くなりませんでした。さらに、NetflixやBBC iPlayerなどの動画配信サービスにアクセスでき、速度低下やバッファなしで映画を見ることができました。
まとめると、IntegoのVPNはセキュリティ企業が提供しているVPNとしては圧倒的に高性能です。MacKeeperやノートン、AviraなどのセキュリティソフトもVPNが付属していますが、スプリットトンネルやトレントへの対応など、高度な機能はないことが多いのです。しかし、このような企業はセキュリティソフトとVPNをセットで提供していますから、VPNを別途購入する必要はありません。Intego Premium BundleプランにVPNが含まれていたら、さらに良いと思います。
Intego:プランと価格
Integoは幅広いプランを提供していて、料金は$1.67 / 月~となっています。製品を個別で購入するか、複数の製品をプランとして購入することができます。Mac Washing Machine X9以外はすべてサブスクリプション形式で、1年払いまたは2年払いから選べます。
全体的に、Integoの製品はコストパフォーマンスがとても高いと言えます。格安とは言えませんが、機能はすべて高性能で、本当に役立ちます。全機能が使える Mac Premium Bundle X9パッケージは、他社のMac専用ウイルス対策ソフトやMacの最適化プログラムより格安です。全プランが30日返金保証付きですから、実際に体験して、満足できなければ返金してもらえます。
Windows PCも保護したい場合、VirusBarrierを含むプランに「デュアルプロテクション」というアドオンを追加できます。少額の追加料金がかかりますが、Intego Antivirus for Windowsで1台のPCを保護できるようになります。PCも保護できるMac専用セキュリティソフトはIntegoだけですから、素晴らしいと思いました。
Mac Premium Bundle X9 :すべての機能が利用できるおすすめのプラン
Mac Premium Bundle X9パッケージはこのレビューでご紹介したすべてのツールが含まれます(VPNを除く)。料金はわずか$34.99 / 年です。1、3、5台のMacを保護でき、以下の機能が利用できます。
- VirusBarrier
- NetBarrier
- Mac Washing Machine
- Personal Backup
- ContentBarrier
マルウェア対策やMacのクリーンアップ・バックアップツールを利用したり、複数台を保護したりしたい場合はこのパッケージがおすすめです。
Mac Internet Security X9 :低価格のプランが欲しい方におすすめ
Mac Internet Security X9は$19.99 / 年で1・3・5台のMacを保護できます。このパッケージでは以下のツールが利用できます。
- VirusBarrier
- NetBarrier
「追加のツールは必要ない。必須のマルウェア対策・インターネットセキュリティ機能だけを利用したい」という場合にピッタリです。
Mac Washing Machine Secure X9
Mac Washing Machine Secure X9は1台または3台のMacを保護でき、サイバーセキュリティ対策とMacクリーンアップツールが利用できます。このパッケージには以下の機能が含まれます。
- VirusBarrier
- NetBarrier
- Mac Washing Machine
ContentBarrier Secure X9
ContentBarrier Secure X9では1台または3台のMacを保護でき、サイバーセキュリティツールとペアレンタルコントロールが利用できます。以下の機能が含まれます。
- VirusBarrier
- NetBarrier
- ContentBarrier
このパッケージには優秀なペアレンタルコントロールが含まれるので家族向けですが、3台のデバイスしか保護できません。大家族や複数のデバイスを保護したい場合は、5台まで保護できるMac Premium Bundle X9をご検討ください。
Mac ContentBarrier X9
ContentBarrierだけ利用できるパッケージです。1台または3台のMacを保護できます。
Mac Washing Machine X9
Washing Machine(システムのクリーンアップソフト)しか含まれません。Mac Washing Machine X9は$26.99 / 年の買い切り版で、1台または3台のMacで利用できます。
Intego Privacy Protection
Privacy Protection(プライバシー・プロテクション)はIntegoのVPNサブスクリプションであり、10台のMac(またはWindows PC)にインストールできますが、モバイル端末では利用できません。年払いのサブスクリプション形式で、とてもお得です。
Intego:使用・設定の難易度
Integoをセットアップするのは比較的簡単です。機能が一番多いIntego Premium Bundle X9を選んだのですが、5分でインストールできたのは素晴らしいと思いました。MacにIntegoをインストールしたら、購入時に受け取ったシリアル番号を入力するだけです!
Integoの機能はそれぞれ独立したアプリとして利用することになります。1つの画面に全機能がまとまっているわけではありません。初期設定するとき、システム環境設定でIntegoのアプリと機能に1つひとつアクセス権限を付与しなければならず、やや面倒でしょう。しかし、それ以外の設定はとても簡単で、使いやすいと思います。各アプリはIntegoの推奨設定で自動的にセットアップされるので、機能の使い方を覚えるだけでOKです。
ほとんどの機能において、使い方やアドバイスがオーバーレイ表示されます。セキュリティソフトに不慣れな初心者に嬉しいポイントです。MacKeeperの最大の欠点は、アプリに説明がほとんど表示されないだったのですが、Integoはこの点で素晴らしいと思います。下の画像のように、VirusBarrierの機能と使い方についてオーバーレイが表示されます。
VirusBarrierは堅牢な対策機能ですが、マルウェアスキャンを行っても端末の動作にはほとんど影響しません。アクティビティモニタを確認したところ、MacのメモリとCPUに対するVirusBarrierの影響は比較的低いことが分かりました。「最大」の保護を選んだのでCPUの使用率が一番高いはずですが、端末が遅くならないのは嬉しいですね。
また、VirusBarrierの環境設定には「スキャンの処理優先度を低くする」というオプションがあり、ウイルススキャン中にCPUの処理能力をほかのプログラムに優先させることができます。この設定をオンにするとスキャンの所要時間は長くなりますが、他のプログラムの動作が遅くなりにくくなります。HD画質で映画をストリーミングしながらシステムのフルスキャンを実行しても、パソコンが遅くならないのは気に入りました。
Integoの他の製品も同様です。NetBarrier、ContentBarrier、Personal Backup、Washing MachineもすべてiMacやMacBookのリソースの使用率が低かったのです。
理想を言えば、MacKeeperやTotalAVなどのように、すべてのツールがダッシュボードにまとまっていたらさらに使いやすいと思います。ツールがそれぞれ別画面に表示されると、デスクトップがごちゃごちゃしてしまうからです。特に、Washing Machineを使用中にウイルススキャンを行い、同時にNetBarrierの設定を変更すると画面が散らかっているな、と思ってしまいます。しかし、製品ごとに画面が表示された方が良いという方もいるかもしれませんから、好みの問題でしょう。
まとめると、Integoの製品は全体的にデザイン性が高く、とても使いやすいと思います。VirusBarrierのスキャンボタンはあまり目立たないので、初めてでも分かりやすいデザインにしてもらえれば理想的です。しかし、Integoは簡単にインストール、設定、使用できるので、ほとんどのユーザーはスムーズに使いこなせるでしょう。
Intego:モバイルアプリ
今のところ、Integoのモバイルアプリはありません。ですが、VirusBarrierでiOSをスキャンしてウイルスやマルウェアを検出することは可能です。外付けドライブと同じようにMacにスマホを接続するだけでスキャンできます。このような機能を提供している他社製品はありませんし、かなり便利だと思います。
すべてのデバイスに対応しているセキュリティソフトをお探しの方には、ノートン、Bitdefenderがおすすめです。
Intego:カスタマーサポート
Integoのカスタマーサポートはかなり良いでしょう。問い合わせ窓口は電話(一部の国のみ)、ライブチャット、メールがあります。また、よくある質問も参考になりました。
電話サポートはほとんどの大陸で利用できると書かれていますが、日本、アメリカ、フランスの3つの電話番号しか見つかりませんでした。日本のユーザーなら問題ありませんが、これらの国以外のユーザーは国際電話料金がかかってしまいます。しかし、MacKeeperなど、電話サポートがないセキュリティソフトは多いものです。Integoなら困ったときに電話で質問できるので安心ですね。Integoの電話サポートは日本語、英語、フランス語に対応しています。
メールサポートは英語とフランス語に対応しています。チャットの公式言語は英語ですが、自動翻訳ツールが搭載されているので、日本語でもやり取りできます。電話とメールの対応時間は月曜~金曜午前8:30~午後5:30(現地時間)です。ライブチャットは午前8:30~午後5:30(アメリカ中部標準時)に対応しています。
Integoのメールサポートの対応はまちまちでした。VirusBarrierが採用している技術について詳しく質問したところ、3時間後に回答が届きました。メールサポートとしては対応がかなり速く、回答も詳しかったので役立ちました。
しかし、ウイルスに感染したファイルの削除についてメールしたところ、回答が届くのに3日もかかりました。前回のメールより急ぎの内容だったので、時間がかかったのは残念です。
下のスクリーンショットでご覧の通り、回答は長たらしく、アドバイスは「ファイルを手作業で削除してください」というものでした。また、この作業にはサードパーティのツールをダウンロードする必要があり、少し不満が残りました。
予想通り、Integoのチャットサポートの方が素早く対応してくれました。Integoのホームページにあるチャットで質問したところ、ほぼ瞬時に回答してもらえたのです。内容も大満足でした。どんな質問でも、ほんの数秒で答えてくれたのは素晴らしいでしょう。
Integoのよくある質問ページ(ナレッジベース)もかなり充実しています。ページは分かりやすいレイアウトで、Integoの製品ごとに質問がまとまっています。また、支払いやインストール方法など、一般的な質問の答えも掲載されています。よくある質問はスクリーンショットを交えて解説しており、初心者でも分かるように作業方法を説明しています。
Integoはすべてのパッケージが30日返金保証付きです。返金を依頼するのも簡単です。返金をお願いするためにメールを送信したところ、理由を聞かれた後、サポートスタッフはすぐに返金の手続きを開始してくれました。口座に返金されるのに10~14日かかると言われましたが、3日後に届いていました。
まとめると、Integoのカスタマーサポートは良いと思います。特に緊急性の高い問い合わせの場合は、メールにより迅速に役立つ回答をしてもらいたいものです。しかし、ライブチャットはとても役立ちますし、よくある質問(ナレッジベース)には便利なガイドやチュートリアルがたくさん用意されています。パソコンが苦手な人でも分かりやすい説明です。
Integoは本当に2023年最高のセキュリティソフトでしょうか?
はい!一部の機能は大満足とは言えませんでしたが、Integoは全体的に素晴らしいサービスです。Macをウイルスやマルウェア、サイバー犯罪者からしっかり守ってくれる頼りになるソフトだと思います。また、Integoを使ってMacをクリーンアップしたり、整理したりできることも気に入りました。
前述の通り、ContentBarrierとPersonal Backupの使い始めガイドは、もう少し詳しい説明が欲しいと思います。また、VirusBarrierはより簡単に削除・修復できるべきでしょう。また、MacKeeperやTotalAVのように、全製品が1つのダッシュボードにまとまっていればさらに使いやすくなるでしょう。
とは言え、他社のMac向けセキュリティソフトと比べるとIntegoの方が優れていますし、柔軟にカスタマイズでき、機能も充実しています。IntegoのスマートファイアウォールとNetBarrierだけでもMacに一番おすすめのセキュリティソフトと言えるでしょう。また、IntegoのバックアップツールやペアレンタルコントロールはAppleより優れています。
全体的に、Integoはコストパフォーマンスが抜群で、高性能のサービスです。しっかりとサイバーセキュリティ対策でき、追加機能もMacに搭載されているものより圧倒的に優れています。Integoはリスクなしの30日返金保証があるので安心してお試しいただけます。
よくある質問
Integoは無料トライアルがありますか?
はい、Integoは30日無料トライアルがあり、クレジットカードの情報を入力しなくても体験版を利用できます。ただし、Washing Machineなど、一部の機能に制約があります。ジャンクファイルをスキャンすることができますが、削除するには有料版に加入しなければなりません。
本当にMacはセキュリティソフトが必要ですか?
Macはウイルスに感染しないと言われていますが、実際はそうではありません。Macの利用者が増え続けるなか、macOSがターゲットになるケースも増えています。Macに特化したマルウェアはかなり複雑化しているのです。Macでセキュリティソフトを使用しないのは非常に危険です。少なくとも、Integoなどのウイルス対策ソフトをインストールして、ハッカーにシステムを破壊されたり、個人情報を盗まれたりしないように対策すべきです。また、30日間無料トライアルもありますから、Integoを試さないのはもったいないでしょう。
Integoはルートキット対策機能を搭載していますか?
はい。IntegoのVirusBarrierでは、Macにインストールされている可能性があるルートキットを検出して削除できます。また、スパイウェア、アドウェア、ランサムウェア、キーロガーなど、他の種類のマルウェアも検出・除去できます。
他にも、リアルタイムスキャナにより、新種のウイルスやマルウェアからMacを守ることもできます。ファイルを作成・コピー・変更・保存すると、リアルタイムで自動スキャンが行われ、いち早く新しいマルウェアを検出し、デバイスにアクセスしないようブロックできます。
Integoを使うと端末の動作が遅くなりませんか?
Integoはかなり軽量なので、CPU使用率の高い設定でもMacの動作はほとんど遅くなりません。CPUの使用率が一番高い「最大」という設定にしても端末への影響は少ないでしょう。システムスキャン中はいくらかCPUを使用しますが、VirusBarrierの設定画面で「スキャンの処理優先度を低くする」を選択すればCPU使用率を軽減できます。