
更新日: 2025年7月24日
- 🥇 TotalAV :ウイルス対策パッケージを提供している業界トップクラスのスパイウェア対策ツールで、すべてのオンライン脅威からデバイスを守ります。フィッシング対策、VPN、ダークウェブの監視機能などが付いています。
「IT技術を使ったストーカー被害をパートナーから受けたことがある」という人が5人に1人くらいいるそうです。その他、AIによるスパイウェアや、デスクトップやモバイル機器を狙ったサイレントキーロガーの急増なども考慮すると、スパイウェアは低レベルの脅威では決してありません。スパイウェアは個人情報を監視する悪質プログラムで、すぐに気付けないこともあります。
そこで今回は、業界トップクラスのウイルス対策ソフトやスパイウェアツールを検証しました。基本的な脅威を検出するだけでなく、高度なスパイウェア、アクションベースの検出、さらにはIoTの脆弱性に対処できるかも確認しました。すべての脅威をスムーズに除去できるものもあれば、危険なプログラムを一部検出できなかったり、誤検知を引き起こしたりするものもありました。
この記事では、スパイウェアを除去できる2025年におすすめのウイルス対策ソフトを10社ご紹介します。VPNやAI搭載のセキュリティツール、ストーカーウェア検出機能、役立つプライバシー保護機能を備えた製品もありますので是非ご参考ください。
【早見表】2025年におすすめのスパイウェア対策ソフト
【2025年6月更新】今回のアップデートでは、スパイウェアの保護方法に関する追加情報を追加し、前文を変更、おすすめ製品のランキングの更新、記事記載情報に関して現時点での事実検証を行いました。
編集者から:Integoおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
🥇1. TotalAV — 2025年最高のスパイウェア対策ツール
TotalAVはスパイウェア対策に一番おすすめのウィルス対策ソフトです。ウイルススキャナが使いやすく、セキュリティ機能が豊富で、初心者やIT系に詳しくないユーザーにもおすすめです。Aviraのマルウェアスキャナのホワイトリスト版を採用しており、テストではCanisLupusLupusのようなブラウザー拡張やLook2Meのようなルートキット・スパイウェアハイブリッドをはじめとする99%以上のスパイウェアを検出できました。
TotalAV は、以下の機能も提供しています。
- リアルタイムのマルウェア保護。
- フィッシング対策。
- VPN(データ無制限)。
- 広告ブロッカー。
- パスワードマネージャー。
- システムクリーンアップツール。
- セキュアブラウザ(広告ブロッカー付き)。
自動スケジュール機能は非常に便利で、特にメンテナンスが面倒で定期スキャンを忘れがちという場合に役立ちます。この機能は、最初にブラウザ設定を変更してその後キーストロークログやデータ漏洩にエスカレートするプログラムなど、進化型のスパイウェアに対して特に効果的です。
TotalAVのインターフェースはシンプルなので、ITに詳しくない人でも問題ありません。TotalAVをダウンロードすると、自動的にシステムスキャンがスケジュールされ、リアルタイム保護が開始されます。PCアプリからほんの数クリックで、VPN、システム最適化ツール、パスワードマネージャーを含むTotalAVのすべての機能にアクセスでき、カスタマイズも可能です。

TotalAVのVPNも非常に優秀で、データ量無制限、高速通信で、人気ストリーミングサイトに対応しており、トレントもサポートしています。VPNを別途ダウンロードする必要がなく、高性能で使いやすいVPNをお探しの場合は、TotalAVのVPN付きのウイルス対策パッケージがおすすめです。
TotalAVは、その他にもTotal Browserや複数の最適化ツールを搭載しており、ブラウザのクリーンアップツールは特に便利で、トラッキングクッキーの削除を大幅に簡素化できます。これにより、スパイウェアによる個人情報の被害を大幅に軽減できます。別途ダウンロード可能なTotal Browserは、優れたプライバシー保護機能と広告ブロッカーを備えたセキュアなブラウザで、スパイウェアの回避やプライバシー対策に役立ちます。
すべてのTotalAVプランにはスパイウェア駆除機能が含まれています。TotalAV Premiumは基本プランで料金は$19.00 / 年で、デバイスを3台までカバーし、マルウェアスキャンとシステムチューンアップを備えています。TotalAV Internet Securityの料金は$39.00 / 年で、デバイスを6台までカバーし、VPNも利用できます。TotalAV Total Securityの料金は$49.00 / 年で、デバイスを8台までカバーし、広告ブロッカー、パスワードマネージャーも付いています。すべてのプランは30日間の返金保証付きです。
まとめ:
TotalAVのスパイウェア対策機能は優秀で、インターフェースも使いやすく豊富な追加機能を備えています。TotalAVはシンプルでありながら機能性も抜群なので、スパイウェアやマルウェアからシステムをしっかり保護できます。すべてのTotalAVプランには、30日間の返金保証が付いています。
🥈2. ノートン — 包括的なスパイウェア対策
ノートン360は、スパイウェアをはじめとする脅威をしっかり防止する2025年におすすめのウィルス対策ソフトです。マルウェアスキャナは、大規模なマルウェアデータベース、ヒューリスティック分析、機械学習を駆使した独自のスキャンエンジンを採用していますので、スパイウェアを含むあらゆる種類のマルウェア脅威を検出できます。
リアルタイム保護機能は、アクションベースで即座に問題を検出できるので、スパイウェアの被害を防げます。ノートンは、既知のウイルスシグネチャだけに頼るのではなく、キーロガー、不正なシステム変更、隠されたファイル転送などの不審なアクティビティを監視し、脅威を阻止します。これにより、まったく新しい、または未知のスパイウェアの亜種に対しても効果的です。
ノートンをテストしたところ検出率が100%で、PCのスパイウェアサンプルをすべて検出・削除できました。さらに、リアルタイム保護を有効にすると、ハードドライブにマルウェア(スパイウェアを含む)がダウンロードされるのを阻止してくれました。
ノートンは以下のような多くの追加機能を備えています。
- スマートファイアウォール
- データブローカー削除サービス(アメリカのみ)
- VPN(仮想プライベートネットワーク)
- ダークウェブ監視
- セキュアブラウザ
- パスワードマネージャー
- ウェブカメラ保護(Windowsのみ)
- ペアレンタルコントロール
- その他…
危険なソフトウェアがデバイスに変更を加えた場合でも、ノートンのロールバック機能がシステム設定を復元し、ブラウザの乗っ取りを防いで、その他の不要な変更も元に戻すことができます。これは、大半の他社のウイルス対策ソフトはまだ導入していない追加の保護機能です。但し、残念ながらこの機能はウイルス対策パッケージとは別のサブスクリプションが必要で、ノートンドライバーアップデーターでのみ利用できます。
ノートンのVPNは、スパイウェアから保護するための優れたプライバシーツールで、ノーログポリシー、キルスイッチ、256ビットAES暗号化、広告トラッカーブロッカーのような標準機能を備えています。スパイウェアの多くは、悪質な広告やポップアップから侵入しますが、VPNはトラフィックを暗号化し、ユーザーの実際の場所を隠しますから、スパイウェアがユーザーを追跡しようとしても正確な情報を取得することはできません。
また、ノートンのウェブカメラ保護機能も非常に便利です。この機能は、ハッカーがリモートでウェブカメラを操作して直接監視するのを防ぎます。これにより、セキュリティと安心感がさらに向上します。ただし、この機能はWindowsでのみ利用可能です。
ノートン360のプランには、追加機能が豊富で複数のデバイスをカバーできます。ノートン360 デラックス ($49.99 / 年*) は、一番コスパが高いプランで、高度なセキュリティ機能(データ無制限のVPN、ダークウェブの監視、ペアレンタルコントロールなど)が含まれ、最大5台のデバイスをカバーできます。ノートンの各プランには60日間の返金保証が付いています。さらに、ナレッジベースとヘルプセンターが日本語で利用可能であることも嬉しいポイントです。
まとめ:
ノートンは高度なスパイウェア対策を備えており、マルウェア検出・削除率が100%で、リアルタイム保護機能はすべてのスパイウェアサンプルを即座にブロックできました。ノートンはダークウェブ監視、プライバシー監視、ウェブカメラ保護などの追加のセキュリティ機能も備えています。ノートンのすべてのプランには60日間の返金保証が付いています。
🥉3. Bitdefender — スパイウェア検出と追加機能が充実
Bitdefenderの高度なクラウドベースのスキャナは、業界でトップクラスのスキャナの一つです。スパイウェアを始めとするあらゆる種類のマルウェアを検出・削除してくれます。テストでは、パソコン上のすべてのマルウェアサンプルを削除できました。なお、正当なプログラムに埋め込まれたスパイウェアも削除できました。
Bitdefenderには以下の機能も含まれています。
- ファイアウォール。
- フィッシング対策保護。
- セキュアブラウザ (Safepay)。
- VPN(多くのプランで1日1台当たり200MBに制限)。
- ウェブカメラとマイクの保護。
- ペアレンタルコントロール。
- パスワードマネージャー。
- システム最適化ツール。
- その他…
エクスプロイト検出エンジンは、従来の実行ファイルだけではなく、ブラウザやOSシステムのゼロデイ脆弱性を利用したスパイウェアに対してもしっかり対策できます。これにより、従来のウィルススキャナを迂回できるような高度な脅威に対して高い効果を発揮します。
さらに、Android版アプリも性能は同レベルで、SpinOKマルウェアモジュールによって侵害されたアプリに見られるような新たなスパイウェアの脅威も高い確立で検出できます。
Bitdefenderのセキュアブラウザ「Safepay」はとても便利で、オンライン決済専用の完全隔離された読み取り専用ブラウザウィンドウで、スパイウェアは通信を監視したり、画面キャプチャを通じて情報を収集したり、ツールバーや検索エンジンを感染するのを防げます。また、銀行サイトやPayPalのような支払いサイトに頻繁にアクセスする際も、個人情報やログイン情報を保護できます。ただし、Safepayは従来のブラウザとは異なった設計になっており、正直なところ、ブラウザの使い勝手は良いとは言えません。Bitdefenderも、機密性の高い取引に限定して利用することを推奨しています。(動画視聴など)普通の用途でブラウザを利用したい場合は、ノートンのSafe Searchブラウザ拡張機能がおすすめで、全サイトでスムーズに機能します。
BitdefenderのVPNは、業界でトップクラスのウイルス対策に効果的な統合型VPNです。Hotspot Shield社の軽量VPNソフトを基盤に構築されており、高速、安全、使いやすく、ストリーミングにも適しています。ただし、ほとんどのプランでは、1日あたり1デバイスにつき200MBのデータ量制限がありますので、すぐに使い切ってしまいます。無制限で利用したい場合は、ExpressVPNのような専用VPNソフトがおすすめです。
Bitdefender は、追加のセキュリティおよびプライバシー機能が豊富で、たとえば、フィッシング、ウェブカメラ、マイクに対する高度な保護機能を搭載しており、ハッカー対策を強化できます。ペアレンタルコントロール機能も、性能が業界トップクラスで使いやすく、ペアレンタルコントロールのアプリを介して、お子さんのネット利用を監視してしっかり安全を確保することができます。
Bitdefenderのプランは$34.99 / 年から加入できますが、複数のプランを用意しています。Bitdefender Total Security ($54.99 / 年) はコスパが高く、Windows、macOS、iOS、Androidなどといったデバイスを5台までカバーでき、Bitdefenderの全機能を利用できます。デバイスを3台までカバーしたい場合は、BitdefenderのAntivirus Plus ($34.99 / 年が良いでしょう。Bitdefenderは、すべてのプランに30日間の返金保証が付いています。
まとめ:
Bitdefenderは、スパイウェアをはじめとするあらゆる種類のマルウェアを迅速かつ確実に検出・削除します。スキャン中は、システムの動作が遅くなることはほとんどなく、高度な追加セキュリティ機能も備えています。特に、ネット決済時の安全を確保できるSafepayブラウザが気に入りました。Bitdefenderは各プランに30日間の返金保証が付いています。なお、Bitdefenderのナレッジベースは日本語で利用可能です。
4. マカフィー — 家族利用に最適な高度なスパイウェア対策
マカフィーはスパイウェアをしっかり検出・削除でき、セキュリティツールの数も豊富で、無制限のデバイスをカバーできます。テストではさまざまな種類のスパイウェアをスキャンし、マルウェアサンプルの検出率は100%でした。ただし、スキャナが実行中にパソコンの動作が大幅に遅くなりました。ネット閲覧や簡単なタスクは実行できましたが、動画視聴はできませんでした。
マカフィーのセキュリティ機能は以下のとおりです。
- ファイアウォール。
- Wi-Fiネットワーク保護(AndroidとiOSのみ)。
- フィッシング対策とウェブ保護。
- データ量無制限のVPN(自動更新の加入者向け)。
- ペアレンタルコントロール。
- パスワードマネージャー。
- 身元盗難保護(一部の国のみ利用可)。
- その他の機能…
マカフィーのVPN機能は、高速・安全で世界中に数千台のサーバーを設置しており、データ使用量も無制限なのが気に入っています。ただし、ExpressVPNのような専用VPNほど性能は充実してはいませんが、スパイウェア対策を強化できて便利です。

マカフィーは、家族利用におすすめのウイルス対策ソフトで、カバーできるデバイスの数が無制限で、ペアレンタルコントロール機能も付いています。ペアレンタルコントロールはウェブやアプリの使用に関するプリセットフィルターがあり、設定のカスタマイズも可能で、お子さんのデバイスをもとに正確な位置情報を把握できます。使い方も簡単で、テストでは友人の iPhoneで検証しましたが、位置情報を正確に追跡・確認できました。
マカフィートータルプロテクションは、いくつかのプランから選べます。エッセンシャルプラン($39.99 / 年)はデバイスを5台までカバーできますが、ノートンなどの類似プランと比べるとややコスパが低めです。プレミアムプラン($39.99 / 年)は無制限のデバイスをカバー(一部の国のみ)でき、40以上のデータブローカーサイトを監視して個人情報を保護します。アドバンスプランはプレミアムプランの全機能に加えてID盗難の監視・保護も付いています。アルティメットプランはID盗難に加えてランサムウェア対策、広範なクレジットスコアの監視機能とクレジットロックも付いています。すべてのMcAfeeプランは60日間の返金保証付きです。
まとめ:
マカフィーの優秀なスパイウェア対策ソフトで、セキュリティツールの数が豊富でコスパも悪くありません。マルウェアスキャナのスキャン時はデバイスの動作が鈍くなりますのでスキャンのタイミングは注意が必要ですが、いろいろな機能を利用できるのが嬉しいポイントです。
5. Intego — Mac用の優秀なスパイウェア対策
Intego は、Mac端末におすすめのウイルス対策ソフトで、スパイウェアの除去にも最適です。RustBucketなど、Macユーザーを標的とした新しい脅威を始めとするスパイウェアを検知・削除できます。主Windows端末を対象とする大半のウイルス対策ソフト(ノートンやBitdefender など)とは異なり、IntegoはMac専用に設計されていて、Appleの内蔵セキュリティ機能やMacKeeperなどのMac用のウイルス対策の機能より、はるかに優秀です。
Integoには以下のようなセキュリティ機能が含まれます。
- マルウェアスキャナ。
- リアルタイム保護。
- ファイアウォール。
- ペアレンタルコントロール。
- システム最適化。
- データバックアップツール。
IntegoのMac用のスパイウェア検出機能は優秀で、テストしたところ、macOSを標的とする有名なスパイウェア脅威であるThiefQuestとSearchAwesomeの他、端末上のすべてのスパイウェアサンプルを検出して削除できました。特に注目すべきは、IntegoはiCloud Keychainにアクセスを試みるキーロガーもスキャンしてくれることです。Safariの自動入力やパスワード管理ツールに依存するMacユーザーが増えているので、この点は非常に素晴らしいです。

NetBarrierファイアウォールも優秀な保護機能で、Macのネイティブファイアウォールを基盤に構築されており、接続しているネットワークの種類(例:自宅や職場のネットワーク、公共のWi-Fiネットワークなど)を自動的に検出します。その後、そのネットワークタイプに最適な保護設定を自動的に調整してくれます。
Integoの「コンテンツバリア(ContentBarrier)」は、特定のウェブサイトのブロック、コンテンツフィルタリング、端末利用のスケジュール設定など、包括的なペアレンタルコントロールです。また、キーストロークを追跡し、アラートを送信(カスタマイズ可能)して、オンライン上のアクティビティを細かく監視します。コンテンツバリアはMacが内蔵しているペアレンタルコントロールより遥かに高度で、機能の豊富さにも感動しました。
Integoのプランは、$19.99 / 年から加入できますが、複数のプランを用意しています。Mac Internet Security X9プランは、リアルタイムのウイルス対策保護、フィッシング対策保護、スパイウェア駆除ツール、ファイアウォールを利用できます。Mac Premium Bundle X9($34.99 / 年)は、上記の機能に加えて、ペアレンタルコントロール、システム最適化、ファイルバックアップも利用できます。さまざまな機能の組み合わせたその他のパッケージも利用可能で、すべてのIntegoプランには30日間の返金保証が付いています。
まとめ:
Integoは、2025年におすすめのMac用スパイウェア対策・マルウェア保護ツールです。包括的なスパイウェア保護と、高度なファイアウォールやペアレンタルコントロール、クリーンアップ機能などの素晴らしい追加機能も備えています。Integoの全プランには、30日間リスクなしの返金保証が付いています。
編集者から:Integoおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
6. Malwarebytes — シンプルで軽量なウイルス対策ソフトで、スパイウェア対策も万全
Malwarebytesはシンプルでミニマリストなウイルス対策ソフトで、あらゆる種類のスパイウェアを検出できます。Malwarebytesのテストでは、データを秘密裏に収集し、迷惑なポップアップを表示する偽のスパイウェアブラウザ「WebDiscover Browser」を始めとする、あらかじめインストールしておいた様々なスパイウェアサンプルを検出・削除しました。ただし、マルウェアの全種類に対するMalwarebytesの検出率は約95%でした。この数値は決して悪くはないですが、TotalAVやノートンのようなトップ製品には及ばない結果となりました。
Malwarebytesは以下の機能も提供しています。
- リアルタイム保護。
- ウェブ保護。
- VPN(データ無制限)。
- ブラウザガード(広告や悪質サイトをブロックするブラウザ拡張機能)。
VPNは、一番値段が高いプラン「Malwarebytes Plus」でのみ利用可能です。MalwarebytesのVPNはトレントはサポートしていますが、ストリーミングサイトには対応していません。ストリーミング対応が充実しているVPNをお探しの方は、TotalAVのVPNが付いているプランまたはVPN専用アプリをご検討ください。
残念ながら、Malwarebytesはファイアウォール、パスワードマネージャー、ペアレンタルコントロール、システム最適化ツールなど、トップクラスのウイルス対策ソフトが通常搭載しているような標準的な重要な機能が欠けています。基本的なウイルス保護・対策はできますが、それ以上の機能を求めるなら他社製品を検討されたほうが良いかもしれません。
ただし、ID盗難防止ができる製品をお探しの場合は、Malwarebytesは別途アプリで利用が可能です。$44.99 / 年から加入でき、値段的には類似のサービスと比べてもコスパが良い方で、スパイウェアの最も深刻な被害の一つであるID盗難をしっかり防止します。なお、このアプリにはウイルス対策やVPNも付いています。
Malwarebytesは2種類のウイルス対策プランを提供しています。Malwarebytes Standard($44.99 / 年)は、マルウェアスキャナ、リアルタイム保護、ウェブ保護、ブラウザガードが利用でき、Malwarebytes Plus($59.99 / 年)は上記の機能に加えてデータ無制限のVPNも利用できます。なお、Malwarebytesには無料プランもありますが、既に感染しているウィルスを検出するだけで、継続的またはリアルタイムの保護機能はありません。Malwarebytesの全ての有料プランには60日間の返金保証が付いています。
まとめ:
Malwarebytesはスパイウェアの検出と削除ができますが、トップクラスのウイルス対策ソフトが搭載しているようなセキュリティ保護機能がいくつか欠けています。基本的な機能しかありませんが、軽量+手頃で、しっかりスパイウェア対策できるウイルス対策ソフトをお探しなら、Malwarebytesは決して悪くありません。なお、各有料プランには60日間の返金保証が付いています。
7. Avira — 無料でしっかりスパイウェア対策
Aviraは業界で最も優れた無料ウイルス対策ソフトの一つで、スパイウェア保護機能が非常に優秀で、追加機能も充実しています。
Aviraのウイルス対策ソフトには、PUA(潜在的に不要なアプリケーション)シールドが搭載されています。この機能は、正規のソフトウェアに埋め込まれたスパイウェアを検出・削除できます。最近、同僚が複数のアドウェアとスパイウェアをダウンロードしたので、同ファイルを元のソースからダウンロードを試みたところ、Aviraはファイル内のすべてのスパイウェア.exeファイルを検出できました。
Aviraは、システムのセキュリティとパフォーマンスを強化するための追加機能も複数搭載しています。例えば、機密データのファイル暗号化、削除したファイルの回復を防ぐファイルシュレッダー、ネット接続を監視および管理するためのネットワークトラフィックマネージャー、プロセスマネージャーやファイル回復オプションもあります。
AviraのFree Security(無料セキュリティ)プランは、プライバシーブラウザ拡張機能、情報の安全を確保するパスワードマネージャー、無料VPN(1GB/月まで)を始めとする追加機能もいくつか付いています。VPNのデータ量はかなり限られていますが、無料プランにVPNが付いているウイルス対策ソフトはかなり少ない他、ノートンなど他社の人気ウイルス対策ソフトは無料プラン自体を提供していません。
Aviraには有料プランもあり、その中で一番おすすめのプランはAvira Primeプランです($59.99 / 年)。これは、データ無制限のVPN、高度なシステム最適化ツール、ダークウェブの監視、使いやすいモバイルアプリなどを備えています。Aviraのすべてのプランには、60日間の返金保証が付いています。
まとめ:
Aviraは充実した無料プランがあり、スパイウェアやアドウェアを検出できるPUAシールドの他にも、いくつかのプライバシー保護も備えています。Aviraの有料プランであるAvira Primeは、複数デバイスをカバーでき、データ無制限のVPNも搭載しています。Aviraは、すべての年間サブスクリプションプランに60日間の返金保証が付いています。
8. MacKeeper — 素早く簡単にスパイウェアを駆除(Macのみ対応)
MacKeeperはmacOS専用の数少ないウイルス対策ソフトの一つです。高度なマルウェア対策を備えており、スパイウェアやその他の脅威を迅速に駆除できます。MacKeeperのマルウェアスキャナを試したところ、Mac上のすべてのファイルをスキャンするのに約50分掛かりましたが、Search Marquisを始めとする大半のスパイウェアサンプルを削除できました(Search Marquisは、データを収集し第三者に販売するブラウザハイジャッカー兼スパイウェアです)。
しかし、MacKeeperにはフィッシング対策とファイアウォールが付いていません。一方でTotalAVは高度なフィッシング対策を備えており、ノートンやMacに一番おすすめのウイルス対策ソフトであるIntegoにはファイアウォールが付いています。
MacKeeperには以下の機能が含まれます。
- VPN(データ量無制限)。
- システムクリーンアップツール。
- 広告ブロッカー。
- アドウェア駆除。
- データ侵害のモニタリング。
MacKeeperのAdware Cleanerは、デバイスに隠されたMac特有のアドウェアを駆除できるツールです。使いやすく、テストしたところノートパソコンのスキャンはわずか5分で完了し、隠れたアドウェアの脅威を多数特定できました。アドウェアとスパイウェアはオーバーラップすることが多いですが、このツールは両方のマルウェアに対応できます。
優れた追加機能としてはVPNもあり、Macでスムーズに動作し、軍用レベルの暗号化やDNSリーク保護など業界基準の優れたセキュリティ対策が組み込まれています。有料プランではデータ量が無制限で利用できます。ウイルス対策とVPNをセットで無制限にお手頃価格で使えるのはとても珍しいです。なお、同じようなプランを提供しているのは他社だとTotalAVとMcAfeeくらいです。
MacKeeperの有料プランは1つだけで、価格は$10.95 / 月〜となっています。カバーできる端末の数(1台または3台)と価格は、月払いにするか年払いにするかによって変わります。MacKeeperの年間プランには[MacKeeperは日間の返金保証が付いています。
まとめ:
MacKeeperは、スパイウェア対策を備えたまずまずのMac用ウイルス対策ソフトです。樹じつしたVPNや堅固な身元盗難保護、システムチューンアップツールが付いていますが、ノートンのような競合他社に標準装備されているフィッシング対策など、いくつかの重要な機能がありません。なお、MacKeeperは有料プランは1つしかなく、30日間の返金保証が付いています。
9. カスペルスキー — 高度なペアレンタルコントロールを備えた優秀なスパイウェア対策ソフト
カスペルスキーは軽量スキャナで、テストではスパイウェアを始めとする様々なマルウェアを検出でき、検出率は100%でした。スキャナは非常に高速で、わずか45分でパソコンのフルスキャンを完了できました。これは、TotalAV、ノートン、Bitdefenderといった業界トップクラスのウイルス対策ソフトと肩を並べるレベルです。
カスペルスキーには以下のような機能もあります。
- リアルタイム保護。
- ウェブ保護およびフィッシング対策。
- セキュアウェブブラウザ。
- レスキューディスク。
- VPN。
- ペアレンタルコントロール。
- パスワードマネージャー。
レスキューディスクは、感染したパソコンからスパイウェアやマルウェアを駆除するのに最適なツールで、レスキューディスクのアプリをUSBやCD・DVDにダウンロードして再起動すると、レスキューディスクが起動してマルウェアを駆除します。レスキューディスクのような機能を提供しているウイルス対策はあまりありません(Pandaに類似のツールがありますが、カスペルスキーのこちらのツールの方が性能が総合的に高いです)。
カスペルスキーのペアレンタルコントロールは業界の中でもトップクラスで、スパイウェアアプリを子どものスマホにダウンロードさせないようにアプリをフィルタリングできたり、コンテンツフィルタでマルウェアが潜んでいるような怪しい『無料ダウンロード』サイトへのアクセスを阻止できます。また、追跡、監視、レポート生成などの標準機能も勿論備わっています。
カスペルスキーは3つのプランを提供しており、$26.98 / 年から加入できますが、アメリカでは利用できません。カスペルスキープラスプランは、$36.43 / 年で、必須のセキュリティ機能、データ無制限のVPN、システムクリーンアップツール、パスワードマネージャー、データ漏洩チェッカーなどを利用でき、最大10台のデバイスをカバーできますので、一番お得なプランです。プレミアムプランは、$37.78 / 年で、ID保護ウォレット、リモートアクセス検出、ペアレンタルコントロールも付いています。ただし、ペアレンタルコントロールは 1 年間のみ利用可能で、2 年目以降は追加料金がかかりますので注意しましょう。すべてのカスペルスキープランには30
日間の返金保証が付いています。
まとめ:
カスペルスキーは機能が豊富で使いやすく、高性能なスパイウェア対策が付いています。また、業界トップクラスのペアレンタルコントロールを搭載しているので家族利用におすすめです。その他にも、お使いのパソコンがすでにマルウェアに感染している場合に便利なレスキューディスクというツールもあります。カスペルスキーのすべてのプランには30日間の返金保証が付いています。
10. SUPERAntiSpyware — スパイウェアの強化対策におすすめ

SUPERAntiSpywareは、Windows PC用の強力なスパイウェア駆除ソフトで、マルウェア対策ツールも備えています。SUPERAntiSpywareはスパイウェア対策ツールとして宣伝されていますが、アドウェア、トロイの木馬、ルートキット、ランサムウェアなどその他のマルウェアに対しても十分対応できます。
SUPERAntiSpywareのウイルス検出率はTotalAVやノートンには及ばないものの、パソコンに侵入したほとんどのスパイウェアを検出でき、悪質なブラウザ拡張機能も検出できました。メインスキャンでトラッカーを削除できる点も気に入りました。なお、ブラウザ拡張機能はフィッシングサイトブロックに効果的で、基本的なコンテンツフィルタリングも搭載していますが、デフォルトの検索エンジンを自動的に変更してしまう点が煩わしかったです。しかし、SUPERAntiSpywareには、VPN、ファイアウォール、Windows以外の端末対応などといった機能はありません。
SUPERAntiSpywareは、以下のような機能を搭載しています。
- AIによる検出エンジン。
- リアルタイムの脅威ブロック。
- 自動更新。
- スケジュールスキャン。
- メール通知。
- ウェブ保護。
- ブラウザクリーニング。
但し、最近SUPERAntiSpywareは特にルートキットのような深刻な脅威について、多くの誤検出が発生しています。Redditで一部のユーザーが「SUPERAntiSpywareがPCにルートキットウイルスを検出したと警告されたが、MalwarebytesやHitmanProなどの他のウィルス対策ツールでは何も検出されなかった」、「SuperAntiSpywareを更新したところ警告は消え、誤報であることがわかった」などと報告しています。
SUPERAntiSpywareは無料版と有料版を提供しており、無料版はオンデマンドスキャンのみを行います。有料版のSUPERAntiSpyware Pro X Editionは$19.99 / 年で、AIエンジンを使用してスパイウェア感染を常時監視します。他にも複数のスキャンオプション、リアルタイムの脅威ブロック、自動更新、メール通知が利用できます。Pro X Editionプランは14日間の無料トライアルがあり、30日間の返金保証も付いています。
まとめ:
SUPERAntiSpywareは優秀なスパイウェア対策ツールで、アドウェアやスパイウェアに対しても十分対策できます。トップクラスのウイルス対策ソフトが備えているような機能がすべて揃っているというわけではありませんが、既存のウイルス対策ソフトに加えて、追加のスパイウェア対策ツールをお探しなら、SUPERAntiSpywareは良いオプションだと思います。
【おまけ】SpywareBlaster — ブラウジング保護の強化に最適
SpywareBlasterは、Windowsブラウザ用の優れたスパイウェア防止ツールで、ActiveXベースのマルウェアによるスパイウェアのインストールをブロックすることを目的としています。ActiveXとは、主にWindowsデバイス上でインタラクティブなコンテンツを提供する一連のテクノロジーのことで、ActiveXコントロールはサイト上でメディアを再生したり、フォームを記入したりするのに使われています。しかし、ハッカーがActiveXを悪用してシステムへのアクセスを取得してキーロガーソフトウェアをインストールしたり、個人ファイルを盗んだり、ウェブカメラにアクセスしたりすることがあります。
SpywareBlasterは無料版と有料版があり、SpywareBlaster Free(無料版)は、ブラウザ上でのスパイウェアやその他のPUPs(潜在的に不要なプログラム)のインストールを防ぎ、追跡クッキーをブロックできます。有料版のSpywareBlaster AutoUpdateは$14.95 / 年から加入でき、テクニカルサポートとマルチユーザー対応などが適用されます。有料版を利用することで間接的に企業支援はできますが、機能は決して多くありません。なお、エンタープライズ向けのSpywareBlaster Network Editionというプランもあります。
但し、SpywareBlasterはウイルス対策ソフトに付いているようなパソコンのスキャン機能はなく、単にスパイウェアのインストールを防げるだけのツールとなっています。「ブラウジング保護を強化したい」というユーザーにはお手頃なのでおすすめですが、TotalAVやノートンのような高性能なウイルス対策ソフトと併用利用する必要があるでしょう。また、SpywareBlasterは2020年以来更新されておらず、ActiveX経由でのスパイウェア脅威は現在ではあまり見られなくなっています。
まとめ:
SpywareBlasterはActiveXウェブコンテンツを介してパソコンをハイジャックするスパイウェアをブロックするツールです。しかし、ウイルス対策ソフトやスパイウェア対策アプリの代替え品というわけではありませんので、様々な種類のマルウェアに対処するにはノートンなどのウイルス対策ソフトと併用する必要があります。
比較表
編集者から:Integoおよび当サイトは同じ企業グループに属しています。
【検証方法】比較とランキング基準
当社の細かな検証基準に従って、スパイウェアの駆除に最適なツールを厳選しました。私のPCや仮想マシンにスパイウェアサンプルを潜ませて、各ウイルス対策機能を徹底検証しました。さらに、各社のカスタマーサポートを試したり、使いやすさ、利便性、速度、コスパなども考慮しました。この記事のウイルス対策ツールのランキングを作成するにあたり、検討した具体的な基準は以下の通りです。
- スパイウェアやその他のマルウェアに対する検出率を確認しました。数百の異なる悪質ファイルを含む複数のマルウェアパケットを使って複数回各社のツールをテストして、各マルウェアパケットに含まれるスパイウェアの中で検出できなかったものを記録しました。その中でも、ほとんどの(またはすべての)スパイウェアを検出できた製品のみランクインしています。なお、各製品のスキャナの他、リアルタイム保護機能も確認しました。
- ウイルス対策ソフトの使いやすさを検証しました。操作が分かりづらく使いにくいウィルス対策ソフトも多いので、パソコン版とモバイル版両方のアプリを細かく試して、インストールと操作が簡単で、使いやすく多くのユーザーが使える製品を選びました。
- 追加機能の有無を考慮しました。大多数のウイルス対策ソフトは、有料版でしか追加機能が使えませんが、追加機能の中には利便性が低く、逆にパソコンの動作を遅くしたり、パフォーマンスを低下させるものもあります。そこで、追加機能の実用性と効率性を評価し、実際に頻繁に利用するような、本当に便利な機能を備えている製品を厳選しました。Bitdefenderは便利な追加機能が豊富で、TotalAVは高性能な最適化ツールがあることがわかりました。
- 各製品の総合的なコスパを評価しました。ウイルス対策ソフトを選ぶ際は、機能性と価格のバランスを考慮することが重要です。ウェブとブラウジングのセキュリティ対策、1契約でカバーできるデバイスの数、無料トライアルまたは返金保証の有無など、コスパに関連する各項目を評価しました。この記事の上位にランクインしたウィルス対策ソフトはコスパが良いものばかりで、お金を払う価値のある包括的な保護対策や機能を搭載しています。
- 誤検知の数を確認しました。無害なファイルをスパイウェアであると誤検出してしまうことは、どのウィルス対策ソフトでもありえることですが、誤検知が多すぎると問題です。ストレスが貯まるだけでなく、製品への信頼を失いますし、本物の脅威が検出されても「これも誤検知では」と疑ってしまう可能性があります。この記事では誤検知が極力少ない製品のみをご紹介しています。
スパイウェアとは何か、デバイスへの影響は?
スパイウェアはマルウェアの一種で、主な目的はユーザーを「監視」することです。ユーザーの知らないうちにこっそりと作動して個人情報を収集したり、デバイス上でのアクティビティを追跡したりします。スパイウェアは、軽度のものから深刻な悪質ファイルなど、レベルは様々です。
危険性の低いタイプのスパイウェアは、主に広告用に使われており、ユーザーデータを収集してターゲティング広告を出します。これは無害に見えるかもしれませんが、プライバシーの侵害にあたりますので、ウイルス対策ソフトを利用して該当のスパイウェアを駆除するべきです。危険性の高いタイプのスパイウェアになると、パスワードや決済情報のような機密情報を盗みます。中には、サイバー犯罪者が被害者のデバイスを遠隔操作し、さらに多くのマルウェアを侵入させることさえ可能なスパイウェアも存在します。
スパイウェアはデバイスに様々な影響を及ぼします。まず、システムのリソースを大量に消費してパフォーマンスを低下させるので、デバイスのデータ使用量が増加します。さらに、詐欺やID盗難、個人データや決済情報を盗む可能性があります。
- キーロガー:ユーザーが実行するすべてのキー入力を記録し、攻撃者がパスワードやチャット履歴、その他の入力情報を取得できるようにします。
- スクリーンロガー:ユーザーのアクティビティをスクリーンショットで記録します。特に、ユーザーが機密文書を閲覧したりログイン情報を入力する際に危険です。
- アドウェア:すべてのアドウェアがスパイウェアというわけではありませんが、悪意のあるアドウェアはブラウジング上のアクティビティを追跡し、ユーザーのアクティビティに基づいて広告をたくさん表示します。
- ブラウザハイジャッカー:ユーザーのブラウザ設定を変更し、勝手に特定のサイトにリダイレクトしたり、デフォルトの検索エンジンに置き換えます。フィッシングサイトやその他の危険なウェブページにユーザーを導く可能性があります。
- トロイの木馬:トロイの木馬は、安全なファイルやプログラムを装うマルウェアの一種です。コンピュータがトロイの木馬に感染すると、ユーザーの監視やデータの盗難、さらなるマルウェアのインストールなど、様々な悪影響を引き起こす可能性があります。
- 情報窃取型マルウェア:デバイスに感染して決済情報やログイン情報など特定の種類のデータを収集します。
- トラッキングクッキー:これらは必ずしも悪意というわけではありませんが、ユーザーのブラウジング上のアクティビティを監視し、アクティビティに基づいてプロファイルを作成することができます。
- OSINTベースのスパイウェア(オープンソース・インテリジェンス):スパイウェアがデバイス上で動作しなくてもプライバシーを侵害することは可能です。OSINT(オープンソース・インテリジェンス)を使用して、住所、連絡先情報、職歴、家族関係などの詳細なユーザープロフィールをオープンソースから収集できます。企業はユーザーが削除を要求した場合、法的にデータを削除する義務がありますが、ほとんどのユーザーはそもそもオープンソースをベースに自分が追跡されていることを知りません。これは従来のスパイウェアではありませんが、この受動的な監視モデルは侵入的です。
上記のように、スパイウェアは様々なサイバーセキュリティの脅威を及ぼします。それを防ぐためには、警戒を怠らず、TotalAVやノートン、Bitdefenderなどのウィルス対策ソフトを導入して安全なブラウジング習慣を実践することが不可欠です。
スパイウェアを事前に防ぐ方法
スパイウェア駆除には高性能なウイルス対策ソフトを使うことも重要ですが、そもそもデバイスを安全に利用することが第一です。特にパソコンなどに詳しくなくても、以下のようなシンプルで基本的な習慣を身につけることで、感染リスクを大幅に減らすことができます。
- 怪しいリンクをクリックしない。不審なメール、Discord、またはチャットアプリでリンクが送られてきたら、リンクをクリックしないようにしましょう。知っている人からのリンクでも、その人のアカウントが乗っ取られていて、マルウェア感染する可能性があります。
- 不審なサイト上のダウンロードを避ける。海賊版ソフト、非公式トレント、有料ツールの無料版を提供する不審なウェブサイトは避けてください。このようなダウンロードはスパイウェアやその他のマルウェアの最も一般的な感染源だからです。
- 常にカスタムインストール設定を使用する。新しいソフトウェアをインストールする際は、カスタムまたは詳細インストールオプションを選択してください。これにより、不要なソフトウェアやオプションアドオンとして偽装したスパイウェアを回避できます。
- ファイル拡張子を表示して確認する。Windows Explorerでファイル拡張子を有効にし、実際に何を開いているのかを確認しましょう。写真だと言われていても、拡張子が.exeで終わるファイルは注意が必要です。開かないでください。
- システムのパフォーマンスを監視する。システムがアイドル状態のときにCPUやRAM、GPUの使用率が急上昇している場合、何かがバックグラウンドで勝手に動作している可能性があります。リソースモニターやタスクマネージャーを開き、マルウェアスキャンを実行し、詳しく調査しましょう。
- ブラウザベースの広告ブロッカーを使用する。正規サイトを使っていても、そのサイト上の悪質広告を経由してスパイウェアが広まることがあります。信頼できる広告ブロッカーを使ってこれらの脅威を事前に阻止しましょう。
- ネットは慎重に利用する。インターネット上では誰もが根拠なく何でも言えてしまいます。ランダムなアドバイスや推奨ソフトや便利ツールの紹介を無条件に信頼しないようにしましょう。都度、複数の信頼できるソースを確認するようにしましょう。
スマートホームデバイスにスパイウェア対策は必要?
通常、音声アシスタント、接続型カメラ、スマート電球のようなスマートホーム・IoTデバイスには、従来のスパイウェア対策は必要ありません。だからといって、スマートホームデバイスがスパイウェアに絶対感染しないというわけではありません。実際、スマートホームデバイスはあなたの家のデジタル機器の中でも、感染に対して最も脆弱である可能性があります。
ホームネットワークに繋がれているのは、スマホ、ノートパソコン、タブレットなどといった端末だけだと思い込んでいる方も多いですが、実際には、数十台のIoTデバイス(スマートテレビ、サーモスタット、スピーカー、おもちゃなど)が繫がれている可能性があります。例えば、名前を覚えたり質問に答える機能がある子どものスマートドールは害がないように思えますが、一部の製品はこっそりデータを収集していることが判明しています。まれなケースですが、スパイウェアのような動作が製品自体に組み込まれている場合もあります。
但し、一般的な脅威は、セキュリティ対策が不十分なIoTデバイスから発生します。多くのメーカーは、セキュリティよりもスピードやコストを優先し、適切な暗号化やファームウェアの保護を省いて製品を早く市場に出すことを最優先しています。セキュリティが不十分なスマートプラグやドアベル程度ならば問題ないように感じるかもしれませんが、ハッカーはそのような機器からでもネットワークへの侵入が可能です。
しかし、スマートサーモスタットやWi-Fi接続の電球にはウイルス対策ソフトをインストールすることはできませんので、それらを接続しているネットワークに対して対策を取ることが不可欠です。
例えば、スマートホームデバイスのファームウェアは最新の状態に保ちましょう。メーカーはセキュリティの脆弱性を修正するパッチを頻繁にリリースしているからです。また、信頼できるパスワードマネージャーをインストールすれば、強固なパスワードを作成したり、パスワードを安全なストレージに保存できます。さらに、ファイアウォール機能付きの強力なウイルス対策ソフトを導入することで、不審な入出トラフィックを監視・ブロックし、スマートデバイスの保護を強化できます。
ネットワークの保護を強化するには、IoTデバイスをゲストネットワークなどの別ネットワークに分割するセグメンテーション(隔離)が有効です。スマートデバイスを主要なネットワークから分離することで、メインネットワークへのリスクを最小限に抑えられます。その他、使わない不要な機能は無効化することも大切です。
ウィルス対策ソフトのセキュリティパッケージの中には、これらのリスクを軽減するネットワークセキュリティツールを搭載しているものもあります。例えば、Bitdefenderは、Wi-Fi設定を確認し、接続されたデバイスをカタログ化し、脆弱なデバイスを検出する「Home Scanner」を備えています。
なお、スマートデバイスを使っている家族全員が、セキュリティリスクとベストプラクティスについて学ぶことが不可欠です。各スマートホームデバイスに対して特有のスパイウェア対策ツールをぞれぞれ導入する必要はありませんが、接続しているホームネットワークの保護が重要です。最も効果的な対策としては、適切なデジタル衛生管理、ルーター設定の強化、ホームネットワークを保護するセキュリティ製品の導入などです。
惜しくも選ばれなかったトップブランド
- Comodo。Comodoは無料のウイルス対策ソフトで、スパイウェア対策機能はそこそこの性能ですが、今回の検証ではマルウェアサンプルの検出率が93%と低めで、スパイウェアサンプルが存在する一部のサイトへのアクセスを許可してしまいました。
- Avast。Avastはマルウェア検出率が100%を誇る優秀なウイルス対策ソフトですが、VPNの性能が微妙で、パスワードマネージャーや身元盗難防止機能も付いていません。
- AVG。AVGはスパイウェアに対して高度な保護対策を提供していますが、すべての機能を利用するには複数のアプリをダウンロードする必要がありますし、ランサムウェアシミュレーションのテスト結果もやや期待外れでした。
- Panda Dome。Pandaのマルウェアスキャナやその他便利機能を備えたウイルス対策ソフトですが、今回のテストでフィッシングサイトの検出率が50%未満で、おすすめできるほどの性能ではありませんでした。
よくある質問
スパイウェア対策ソフトとは何ですか?
スパイウェア対策ソフトは、スパイウェア脅威を検出・削除し、保護するためのソフトです。例えば、TotalAVのような高度なスパイウェア対策ソフトは、リアルタイム保護を備えており、ファイルやプログラムをダウンロードする前に都度スキャンしてスパイウェアがデバイスに感染するのを防ぎます。また、ルートキット、ランサムウェア、トロイの木馬、クリプトジャッカーなど、他の種類のマルウェアからも保護します。
スパイウェア対策ソフトとウイルス対策ソフトは同じですか?
スパイウェア対策ソフトとウイルス対策ソフトは同じものではありませんが、トップクラスのウイルス対策ソフトは、標準機能としてスパイウェアおよびマルウェアの保護を備えています。一方で、ほとんどの単体のスパイウェア対策ソフトは、スパイウェアとアドウェアに対してのみ対策・保護ができ、他の種類の脅威には対応していません。そのため、スパイウェア対策が付いているウイルス対策ソフトのパッケージ購入が一番お勧めです。
テストでは、TotalAVやノートンのようなプレミアムウイルス対策ソフトが、スパイウェアやその他の種類のマルウェアの両方に対して最も検出率が高く、効果的でした。これらのソフトは、単体のスパイウェア対策ソフトよりも料金が高めですが、フィッシング対策保護、VPN、パスワードマネージャー、ダークウェブの監視、モバイル端末の保護などといったセキュリティツールがセットになっています。各ツールを別々に購入する手間がないため、結果的にはよりお得です。
カスペルスキーはスパイウェア 対策として安全に使用できますか?
もちろん利用できます。ドイツやアメリカ政府は、ロシア政府との関係を理由にカスペルスキーの使用について警告していますが、彼らの主張を裏付ける証拠はありません。ですので、この記事ではカスペルスキーは安全に使用できるスパイウェア対策ツールとしてご紹介しています。今回のテストでは、複数の形態のスパイウェアを始めとするマルウェアサンプルを100%検出できました。リアルタイム保護、包括的なフィッシング対策、およびネット利用時の安全性を強化できるウェブブラウザも備えています。
カスペルスキーはスパイウェア駆除ソフトとして安全に使用できますが、性能はTotalAVの方が若干上だと思います。TotalAVのダークウェブ監視ツールは特に優秀で、スパイウェアによる情報漏洩も知らせてくれます。
ウェブカメラ用におすすめのスパイウェア対策ソフトは?
TotalAV、ノートン、およびBitdefenderは、ウェブカメラ専用の保護機能を備えた高性能なスパイウェア対策ソフトです。ソフトをインストールすると、アプリケーションやウェブサイトがウェブカメラにアクセスしようとしたときに即座に警告してくれます。アクセスを許可するか拒否するオプションが表示されるため、予期せぬアクセスを防ぐのに最適です。これらのソフトはスパイウェアに限らず多様なサイバー脅威に対する包括的な保護を提供していますから、デバイス内全体の安全性を向上できます。
スパイウェア対策ソフトのメカニズムは?
スパイウェア対策ソフトは、デバイス上のファイルをスキャンしてスパイウェアを検出し、見つけたものを削除します。TotalAVやノートンは業界トップクラスのスパイウェアスキャナを搭載しており、ヒューリスティック、機械学習、広大なクラウドデータベースの情報を駆使してすべての種類のマルウェアを検出できます。
高性能なスパイウェア対策ツールは、ファイルをダウンロードする前にファイルを分析し、危険なダウンロードをブロックすることでスパイウェア感染が発生するのを防げる、リアルタイムの脅威検出を実行できます。
さらに、ウイルス対策・スパイウェア対策ソフトのパッケージには、通常、以下のような機能も備わっています。
- カメラやマイクへのアクセスをブロック。
- ウェブブラウザを保護し、フィッシングツールをブロック。
- ダークウェブでのデータ漏えいやハッキングをスキャン。
- ファイルの非表示。
- IPアドレスを隠す(VPNを使用)。
- キーストロークを暗号化。
スパイウェア対策ソフトのインストール手順は?
スパイウェア対策ソフトのインストールは非常に簡単です。
以下の手順に従ってください。
- スパイウェア対策(またはウイルス対策)ソフトを選ぶ。スパイウェア 対策に一番おすすめなのはTotalAVです。機能が豊富で使いやすく、スパイウェア対策がしっかりできるウイルス対策ソフトです。
- ウイルス対策またはスパイウェア対策アプリをダウンロードします。事前にこちらのリンクからお得情報を入手しましょう。無料プランや無料トライアルを提供するものもあり、ご紹介しているほとんどの製品は返金保証を提供しています。
- インストールボタンをクリックし、インストーラーを実行します。トップクラスのスパイウェア対策アプリは、インストーラーが手順を教えてくれます。通常、エンドユーザーライセンス契約(EULA)を承認し、プログラムのインストール先を承認するだけで、高性能なスパイウェア対策アプリをすぐに利用できるようになります。